112 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 18:06:15.01 ID:0T9eCfso
【解説席】
,ィ''‐/ヽ/ヽー:.、 / /ヽヘ ヽ .ヽ.、 / / ///`゙"´| l | | ヽ . l | |_大ナ|' ナ大 | l | |ヘ .|__ .|.==== l ==== ヽ__ノ |ミ|、 | .「XXX XXX | .|ミl.| さて、ではプロイセン誕生に関する前半史 | ./ 、,、 , | |`l.| |.l. ´ `´ | ├K をもう一度、簡単に説明します。 | ゝ、.___,.<ソ _| |.川 | | |./ ヾ)二オ''ハ´ .| |.川
①元々のプロイセンは異文化・異教徒の土地。 → この時に、先住の文化や宗教が破壊される。 ここを十字軍活動としてドイツ騎士団が征服。
②後のプロイセン王国の母体となるブランデンブルクは → この時に、元々のブランデンブルクが消える。 ホーエンツォレルン家が後から手に入れた
③アンスバッハ家がドイツ騎士団を解体。 → この時に、ドイツ騎士団が消滅。 プロイセン公国ができる。
④そのアンスバッハ家が断絶して、ブランデンブルクの → この時に、アンスバッハ家が消える。 ホーエンツォレルン家がプロイセン公国を相続。
⑤直後に三十年戦争勃発。 → この時に、ブランデンブルクは瀕死の状態。 ブランデンブルクが致命的な打撃を受ける。
⑥大選帝侯による入植移民や亡命者の受け入れ。 → この時に、元々あったドイツ的な文化の色が薄くなる。
⑦ヴェストファーレン条約や戦争による新領土。 → この時に、飛び地を多く抱える。
⑧ブランデンブルクの名前を捨ててプロイセン王国となる。 → この時に、ブランデンブルク選帝侯と辺境伯領が消滅。
/´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ、 . / ,. -‐───- 、 \ ||/: : : : : : : : : : : : : :\ ,ハ }|: : : _,.-‐r‐─- 、: : : } l ノ レ7´、__从ノ V__,ノト、_」 | なんだか、こう見ると消滅と再生を / ノイl:.lィ衍ト 'f芯YトN | / レN' しノ , ゞソ |:| | 何回も繰り返しているように見えるんだよ。 . / |: | |:| | l' |: ト、 ⌒ ,イ:| | | │:!: :>、 /l:|::| | rァ、 . ,.-く^Y⌒ト、 j j :|人..⊥`二´{人l:|::| | /{二ハ / ニ⊇、: |八 ,イ /l: |: : \ /: : 〉l::| | /}: : }ヱ } ヽ ''ブ: ::| ∧ / /´ l: |\: : ><: / |:|`ト、 |\ / |: : /-‐ヘ `ト、__}::│/ ∧ / / l: l Vヘ: : : 〉 |:|/ \ ハ. / l: : l ! | ∨:│ / ト、 / / V l: | /: : `T´l |:| ヽ ! /' l: : | } | /〉:│ { V ,/ / l:|./: : : :∧! |:| ∨ヽ/ |: : | イ . し'/: : | ヽ ヽ/ l , ||: : : : / |: :l |:| ∨' |: : |-‐'/ トイ: : : | ∧ | , ||: : : / l: :l. |:| // !: :| / { |: : : :| ' }\ l |: : :/ l: :l |:| // |: : |/ |ノ: : : :| / |/ l: ::/ l: :l |:ト、 , ,' l/ . \: : / / |:/ l: :l. |:| \ /
113 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 18:08:04.18 ID:0T9eCfso
/ ,.‐-y'´'ヽ/ ヽ-゙-ヘ / / , / ∧∧ ', ',ヽ ,' / l l l ,'‐-' | | | l 'ハ ∧' ,' l | ,リ _リ l l l l l ト、 'l l`ニ´ ` ̄-r'___「 消滅と再生を繰り返しているというのは / ヽl ̄'l ==== === ,'´ | / ,∧l | { l| かなり言い得ていますね。 ,' / ', lu_ ,、 _,.ノ ,'| ,' / ', .lヘ ',三|{=', | 'l | まさしくその通り、ブランデンブルクとプロイセンは ,' ,' ', ', ヘ ', |,l ,}| ,'.l | | l l /ヽ | ヘlレ'',´ l-‐' l | 何度も消えては別のなにかに生まれ変わる事で |l L._ハ_ }-‐',=l<,ヘ.ヽ{ l l l `ヽ.| `'、_ ` ´ ',´ ̄ `レ' 生き残ってきたんです。 ',゙T'''''''T'7´ ',ノ. レ
/ / / / / .∧、v´'ハ | ハ | | |/l | _|_ .| | | | | .| .| .L | | 「`≧ト、 /,/,斗≧、_ | | .| 特に三十年戦争の後、 ヘ=-r'ーr 〉'⌒ヽ ´' 、ィ=ミ、,_ ,イ / |_ . | |〃 l:| 〃 ハ 「'‐-、._/ | ` 激減した人口を増やすために殖民政策が行なわれ、 . | l l:l ,リ. |:| ,リ.| / | l ゙'‐‐'" ゞ、__彡' | ハ¬ フランス人やスラブ人、ポーランド人といった外国人が大勢流入し、 | .l XXX XXX/ / ノ | ヽ、 ゚ / /イ 異文化が混在する国になりました。 | `l‐-=、,____________,../ / | | | | | / | `'ー‐'" ./ / | あまり知られていない事ですが、初期のプロイセンは多民族国家なんです。 | | | ゙|ヘ \ ,./ ハ |
114 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 18:09:35.26 ID:0T9eCfso
_ ,. -‐フ^ヽ--/ `ヽ、_ _ ,.イ  ̄´ ヽ' ,、 ` `´ .ヽ // , ,'ヽ,/_ ', l ヘ / / ,' | `´ l l ', ', 上記の①~⑧を見てもわかると思いますが . / l ,' ,' __l__ リ | |_, ', ', ,'- | | ,' ハ `゙'ト ,ィ''´L.....__', ', プロイセンは歴史的にも、地理的にも、民族的にも | l_l _, r-,.-‐‐-.、 ,,-‐‐‐、 |` r-' | ´ l弋 _,ノ ヽ、......ノ ',‐''´', てんでバラバラだったモノを、 ニァ| |  ̄´ ', ', l | | 「 ̄ ̄l ', l 無理矢理一つの国家にしたモノなんです。 ,lヽ | U | | ,ノ l l l .l_ | _| _,..ィ' l | ', ',`>‐、-- ̄r‐ヾ´ ',. l | ', ', ヽ'´ `| \ ', l
ノ/:::::::::::::::::::: ̄::::::::::::::::ー-:...._〉 \ |│:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ヽ |│:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| '. {└- _:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::j } -='/: : : : /{:丁 :{: :T: ┬:- __/ ′ そのバラバラのプロイセンを一つにまとめるために必要とされたのが /イ: {: ∧⌒l: ハ: :\{⌒ト:ハ: : : :\ | / 人ハ/ イ卞iト \{ ィァ=ミj/∨ : ト:> j 強力な軍隊であり、有無を言わせぬ徹底した官僚機構なんだね。 {/ Y } 弋)ソ ん刃ハレヘ:∨ / { | j ,, , ゞ.ン 〃:{V ∧ どちらも制度上の産物だから、歴史・民族・地理がバラバラでも、 、 |人 ''' /:.:厶 │ \ |i : \ ` ー /: :/_人 | なんとかやっていけるモノなんだよ。 `|i: : : : > ,__.. -=彡':/:::/ 〉 | ヾ;. :_:r-、:〈/: : : : :/::::::/ } 国をまとめるのに良く宗教(キリスト教)とか使われるけど /「 /j__ノァレ-=ニ二  ̄/ ,′ { ト┘ ∧ / ∧ この頃、つまりプロイセン王国の成立時期は三十年戦争後だから、 トイ__,/ { / ハ 7´ ̄入 、 i | 宗教の力が弱くなって使い物にならないんだよ。 /::::/ 八 ヽ. | { | /::::/ 〃{ ヘ. \ | |
115 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 18:11:05.02 ID:0T9eCfso
,.-,=ニ_´,.-'´`ヽ,-'ヽ、_,..、 ,-´/ ` ヽ / / / ,、 ,、 l ヽ / / / / / `´ l l ハ l / | | |_, リ | | |__/ | | '''''''T´ `メ、_ | | 〈、、 リ └r‐'──' '└-ハ__ _| 大選帝侯はその事に気づいていたんですね。 〈 `ヾT¬' | ====== ==== | _ニ,」 |`ヽ l´| | |´l | そしてフリードリヒ大王が行なった『オーストリア継承戦争』 . | ∧.| | γ'''¬‐-、 ', l| | / l | ', ノ ノ .l| 『七年戦争』続く『ポーランド分割』によって、 | / | |'、‐-゙、.__, ィ、. -‐イ l| . | / l | `ヽ ノ ハ | リ| 多くの新しい領土を得ました。 .|/ | ヘ l ` , ', | リ | l' | |/ \ l l ',l ノ l| それらの土地を繋ぎ合わせるのにも軍隊と官僚は用いられました。 ' | / /` l l'´ l|
-‐……‐- . / `ヽ / /-‐ァ¬._フ¨¨フ 7 ァ┐l . / ′゚/^ ∠ ゚/⌒ ゚/ || ' {__/,/,_/__ノ___|_{ . { ノ _」.⊥.∧∧}⊥|.」 ト、> } `T /}∧j └′ ' ┘}ノハハ . / 「l | ^'宀'^ ^'宀{ , } 神聖ローマ帝国(ドイツ地方)じゃあ、 { ,ノ{| | '' ' ' ''}{ { . ∧ /`T| | __,_, ,小、 なんだかんだ言ってもハプスブルク家の力が強いからね。 / /l l | ト, | | イ|| ヽ . / l l | ト{└fエエエエエ}| | } 大王にとって、『オーストリア継承戦争』や『七年戦争』は |_」.L| |\|> .二ユ r_,l | / |>く_,| l\/ .二ユ l-{厂` { プロイセン王国をハプスブルク家の影響下から ├' | | ′ -‐{ ヒノト,、} \ |{ | |/{ r ´ |下、ハ ヽ 独立させるためでもあったんだね。 . 八 |/ } 7升=====! | !{ | | - 、 { 、l,′ |∧{| ||| |,_八{ | } | {,__| | | ||l∧/|ヽ | 、 ` ‐|-‐ ∧ ∧ |ノ ∧ ∨ | ̄|┴ 、| `7 ‐-┘ ._/___V | / V | | \
116 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 18:12:35.20 ID:0T9eCfso
――他にもフリードリヒ大王は、ユンカーに対して官僚や将校への就職を推奨した。
/´`ヽ ,. . : :"´ ̄フ: : : :ヽ\ ,r‐- 、 / 〃ヘ ノ^ノ: : : : : : : : :\: : : : \ /. : :〃. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .ヽ /. : :/ . : : : : : : : : : : :.:::::::. l: : : : :.、.: : : : :.ヽ .,′. / . : : /: : : : : : ハ:: :::::.:.l:.l: : : : :\ :.:ヽ ::l l: : :/:/: : :/: : : : :/:/ l:!ヽ:::::l ト、: :.:i: : :l.:.:l.:ト、l |: :/:/: : : i: : : : :/::七´ リ ',: :l: :十、:l:.:.:.l: :l.:l ! |:.:l/l:.:.:|:.:.|: : : /: ,ィ‐ミ i:.:llr㍉Ⅵ.:.:/:.:.N |: : il :. |.:.:|.:.:./.l, イ .:::l1 l/ l .:1!l/:./:/.:.! ! 父王はユンカーを弾圧したが、 |: : l|:.:.:|:(|:.:/:/{ 廴ソノ りノ: /:/ l:/ |: : l:\|: :|/l/: : i '゙゙゙゙゙ ' ゙゙゙゙}:/l/ ′ 私はそのような事はしない。 |: : l: : :i: : : : : : :l ー ' ,.イ.:.l |: : l: : :l: : : :i: : : l 、 イ.:.:l.:.l 国を護る者たちには、 .l|: : l: : :l: : : ハ: : :.l `T´: : :|.::::/l:! l:|: : l: :/: / ヽN ハ \ |:./ リ 相応の立場や特権が許されるべきなのだから。 l:|: : lレ'´ \ l .l/、 .l:.レ'´ \ \ 」 >、 l/.:::::``ヽ \ \| //\ /.::::::::::::::::::.\ \. | //.::::::::::ヽ
フリードリヒ二世(大王)
/ : : `ー- ... _ /: ̄:l\: : : : : : : ',- 、 /: :/ヽl/ム: : : : : : :'; : :`ヽ、 / i: l/、z-‐マ _: : : : :'; : : : :ハ /: :l:,lュ l 弋ア!イ: : : : : i: :l: : : ヘ !: :lLタ´`ー― l l: : : : : :l: l: : : : ハ !:l: ト l:l: : : : : :l ト、: : : : :! !:.l:l _ .. - ノイ : i: : : l:ハ } : : / あ、ありがとうございますーーー!!! /イ:ハ  ̄- !l : l : : リ/: :l: i _r く l:トヘ ll:l: l: : :lイ、: ヽN これで生活していけます!!! _ r(´ヽヽ_jヽlト、:', lNヽ、l-z '' ¨ ̄`ヽ ( ヽ`ー' r ┐l:ー-、-- ‐、 l// ヽ r'`ミ′ ` t \! ヽト、トr/, ' , - ハ `ー-′ / , - '' ¨ /!レ , ' __ ハ | '. / / / 〃./´ ̄ ', '. ヽ !イ ヘ / .il/ , ', i ! l' ', > l __ .. / , i l l ! !〈 , '  ̄_ .. / / `i
ユンカー
117 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 18:14:06.81 ID:0T9eCfso
/ ,.‐-y'´'ヽ/ ヽ-゙-ヘ / / , / ∧∧ ', ',ヽ ,' / l l l ,'‐-' | | | l 'ハ ユンカーは貴族ではないんです。 ∧' ,' l | ,リ _リ l l l l l ト、 'l l`ニ´ ` ̄-r'___「 例えば、貴族Aが死亡した際、 / ヽl ̄'l ==== === ,'´ | / ,∧l | { l| 財産(土地)は息子に相続されますが、 ,' / ', lu_ ,、 _,.ノ ,'| ,' / ', .lヘ ',三|{=', | 'l | 長男Bの他にも次男Cや三男Dとかがいた場合 ,' ,' ', ', ヘ ', |,l ,}| ,'.l | | l l /ヽ | ヘlレ'',´ l-‐' l | 爵位(貴族の証)と財産は当然長男が受け継ぎます。 |l L._ハ_ }-‐',=l<,ヘ.ヽ{ l l l `ヽ.| `'、_ ` ´ ',´ ̄ `レ' ',゙T'''''''T'7´ ',ノ. レ
,.-‐' ´フ^ヽ,`イ´ヽ,.-ヘ、 / / , , ` ヾヽ / / / / ,' ', ∧l ` ヘ / / ,' l l l゙‐-‐'| l ', ,' ,' , l ,斗ト,| ト-、l , ハ {`ーー '| l | ハ ハ| リ |. l | l| ですが、それでは残された子供たちは生活できません。 ト- 、_ |l l | | '-' ' '└r',' ハ ,l、ヽ `ハ ___,|r´ ┃ ┃r‐l‐'''´ そこで長男は、財産である土地を分割して弟たちに分けます。 ,' `ヽ、γ| ̄ | | ┃ ┃l | ,' ,' /ヽ.| ', .| ', | こうして、貴族に連なる『フォン』を名前の中に持ちながら爵位を持たず、 ,' ,' / ハ. ', | _ _,ノ | . ,' ,' / ,' ', |`ニ、r‐、‐ T´ | 小さい土地で細々と零細農園を営む人々が生まれました。 .,' ,' / レヾ, |',=ニ| /ス| | ,' ,' / / ` '、 ',.', | // ハ | 彼らが『ユンカー』なのです。 l / ,' ',`ヽ、ト', レ'/. | |
118 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 18:15:35.12 ID:0T9eCfso
_ ,. -‐フ^ヽ--/ `ヽ、_ _ ,.イ  ̄´ ヽ' ,、 ` `´ .ヽ // , ,'ヽ,/_ ', l ヘ / / ,' | `´ l l ', ', ユンカーは貴族ほど強い力も特権もなく、 . / l ,' ,' __l__ リ | |_, ', ', ,'- | | ,' ハ `゙'ト ,ィ''´L.....__', ', かといって農民よりは上位に位置しているという、 | l_l _, r-,.-‐‐-.、 ,,-‐‐‐、 |` r-' | ´ l弋 _,ノ ヽ、......ノ ',‐''´', 特殊な立ち場にいる人々でした。 ニァ| |  ̄´ ', ', l | | 「 ̄ ̄l ', l また、ユンカーは三十年戦争の影響で経済的に没落し、 ,lヽ | U | | ,ノ l l l .l_ | _| _,..ィ' l 更に大選帝侯や軍人王が行なった軍備拡張の増税のせいで、 | ', ',`>‐、-- ̄r‐ヾ´ ',. l | ', ', ヽ'´ `| \ ', l 半死半生の状態でした。
i r ァ ( ソ r / ) 人 Y ! | ,!/ 二ニ= ,―,-r =r' _^) 匕.! | l _ソ´ _ /_L _ / ! l L _ ハ `>、| | ∠´ィ '´ハムtVi/ ヽ} V_/`}7ト、 ヽ! | そんな状態の時にフリードリヒ大王のお陰で、 ,' 人 /'´ん、:} 了示xハ ト、ヽ、_ | ! l下 弋zク Kじc八i/ ! ̄ | 官僚や将校になって生計を立てる道が開かれたんだね。 ; ,!| ' ゞ'='" | l ! ,' ,! i、 、 ! ! | ユンカーがプロイセン王家に忠誠を誓っているのは、 ; ,:'.l l,ヽ、  ̄ `ー ' ,.イ ;' | { ; ,' l ハ ファ、 _ ィ ).Y i .| l この時の大王の恩義を忘れずに誇りとしたからなんだね。 // 《| ! r' l\_T ー.≦ _ </i }、_} l . //{ _/ | | | ` ̄ ̄ /./ .! ハ i {人.V l! ! | 、_ / / ,' / ::} ', /`^' { !| l / / !/ .:::; ', ,' ! i l. lr=、ト===r'--、 ./ ,' :::: } { ! j ! ゞ='.L_/)_ノ /{ i :: i 【解説終了】
119 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 18:17:03.03 ID:0T9eCfso
――大王の死後、プロイセンは平穏そのものだった。 取り立てて問題は起こらず、平和のまどろみの中にあった。
_ _ _ ___ l^lニl^lニl^lニl 十/i~i~i~i#::/______/~ヽ个卅 '"''^^^^"''"''"''"''"''"''"'''''''''''"| 田 | 田|'"''"'''' ''"''"''^^^''"''''''''"''"~~~''"''~"''"''"^^^^'"""'"''"'~~'"''"''"''~ |- - - -/⌒ヽ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ' /″⊂ ̄ ̄ ̄⊃″″″ /″″″″″″″″' / ″″″″″″″″ /″″(::.´д`.)″″″' /″″″″″″″″''./ ″″″″″″″″″″″ ″″ .( )U( )″″″/″″″″″″″″' / ″″″″ ″″″″″″″/ ″″ ''"''"'' |_#_i__i!i|"''"~~~''"' .∧_∧. ∧∧ "''"''"''"''"''""''""''""'~~~"''"''"''""''"''~ . (__)_). .( ;´-`) ( ,,゚Д) ∧∧ wji!w rw,'rilwji!w、 wWkil ( ) ( ) rw,'rilw'rrr、 wjWilw'r (゚-;;゚ ,) rw,' ''"''"''"''"~~~''"''"''"''"''"'' | | | | 0 "''"""''"''~"''"'''"''""' | ; ;U ~''"''" (__)_). し´ |;; ;; |~ し~'J '"''"''"'''~'''''"''"'~~~"''"''"''""''"~~~''"''"''"''"''"~''"''"''~''"''"''''"''"''"''"''"''"''""''"''"'~'" WWWwwwjij,,.、,、,,,vWWwjjwvjiiijwwiijijyyywWwWWjjwl|ili、,、,, ,, ,;;iijwiijiyw ::::l:::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::|:::::::::::::_::::::::::: 从从:::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::|:: ″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″ v v v v v v v v v v v v v v v v v v v v v v v v v
120 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 18:18:33.92 ID:0T9eCfso
――しかし、この平穏は破られた。 フランスで王権打倒の動きが加速し、国王ルイ十六世は処刑された。 フランス革命の勃発だった。
//.| //./| //./| | //./ /|. | //./|/::/| | _______________ □/ / // | |. | | |/.;;;;//. | ||. | じゃあ、国王はギロチンという事で・・・。 | | ;;;;;;// | ||| |_ | |.;;;// | |.|| ∧ ∧ |/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | |//.. | | ||. ( ・∀・) | |/. | |. || ( ) ワイワイ ガヤガヤ ______.| |___//| ||__ / | | |__ | | // |. ̄∠/(__(__) /.| ∧_∧ ∧_∧ ∧ ∧. ..∧_∧ (| |⌒/. ∧ ∧⊃イヤァァァ. //| (´-`;)(@・ )(;´∀)( ( ・∀・).(⌒| |//(;´Д`) ←ルイ十六世/ | ∧∧ ∧ ∧ ∧_∧. ∧∧ ( )  ̄| |/ (⊃ / ⊂.⊃. // | (∀・ )( ´,_ゝ)( )(´∀` | | |. | | / └─┘ // /. ∧_∧ ∧ ∧ ∧ ∧. ∧_∧ (__)_) | | / // / <_` )(´・ω)(д゚` )( | |/ // /. ∧_∧ ∧ ∧ ∧_∧. ∧_∧ ∧ ~~ // / ( )( ゚∀゚)(` )( )(゚д . // / ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ . // / (д- )( )( ´,_ゝ)(TдT)(∀` )
121 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 18:20:06.62 ID:0T9eCfso
【解説席】
,..-、_‐',..-、 ̄_.._゙'¬-.、 / , ´ `´ ヽ-‐-.、`ヽ、 / / / / ∧ ,ィヘ \ ヽ / / / /l /‐ヾ--| l l ヘ . | l | ハ | | | | | ', このフランス革命は軍事史の上でも | l | | ,.斗ヒ'| ヽL_l. | l | | ハ | | ,ィくヾ, ''_,.≧‐.| イリ`ヽ 外す事のできない出来事です。 `' ゙-,ヽ_|〈イ::l ゙ '_ノハヽl'‐-、/レ'ミ |. l マリ l::{゚ハ::l ,〉 |_, なぜなら、この出来事を以って、 l l `´ 、 .込イソ | | | | .ヽ、 __ `´ | | .| 今までの戦争の形態だった 〉 レ゙、-.、.'、_,)___,..、イ | .| / | | ヽ、 `´ ノ ハ| l || l 『制限戦争』が終わりを告げたからです。 / | | ヘ`゙'ー'" , |l| | | | . / //〉、.| ヽ / ハ _lノ | |
_,.-‐' ´___ ̄ ̄ `゙ ''‐-、 ,.‐-, '´ `ヽ/ `ヽ'`'ヽ、__ \ / ,、 ` ´ ヘ ヽ / / / /` '-| l l ', .ハ 今までの軍隊は、君主の私物でした。 / l l l |l | | l l l | | | | |l | __ l l |_, -彡 いえ、国家そのものが君主の物だったと言えるでしょう。 | l `l'‐ト、 ,リィヒT´_| l |_,/ } `‐r-゙-r-ィヾ、 ィヽハヽL_l__| | ,.<| 結果、他国との外交交渉において、 | | '{うハl ら'::ハ' | 'Tヽ´/ .l| | ,| | マ:リ 辷'ソ | | l l l| 君主は自分の優位を確保するために、 | |. l ' u| l イ l l| | | ヽ、 - __,l | .| l | 軍隊を用いました。 | | | `゙フ、'''"´ ,' l、| l | | | l / , リ __,. -イ ,' ヘ l |
122 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 18:21:34.28 ID:0T9eCfso
/ ,.‐-y'´'ヽ/ ヽ-゙-ヘ / / , / ∧∧ ', ',ヽ ,' / l l l ,'‐-' | | | l 'ハ ∧' ,' l | ,リ _リ l l l l l ト、 'l l`ニ´ ` ̄-r'___「 ところが、軍隊はとにかくお金がかかります。 / ヽl ̄'l ==== === ,'´ | / ,∧l | { l| フリードリヒ大王は国家予算の九割を軍隊の維持に使いました。 ,' / ', lu_ ,、 _,.ノ ,'| ,' / ', .lヘ ',三|{=', | 'l | 確かにプロイセンはカントン制度といった ,' ,' ', ', ヘ ', |,l ,}| ,'.l | | l l /ヽ | ヘlレ'',´ l-‐' l | 進んだ募兵システムを持っていましたが、 |l L._ハ_ }-‐',=l<,ヘ.ヽ{ l l l `ヽ.| `'、_ ` ´ ',´ ̄ `レ' それでも自軍の半分は傭兵が占めていました。 ',゙T'''''''T'7´ ',ノ. レ
常備軍+傭兵が、この時代の基本形だったんですね。 . /壱 //万:/| |≡≡|__|≡≡|彡|____ そして軍隊は金食い虫なのに、一度の戦いで勝っても負けても、 / ̄//.|≡≡|__|≡≡|/壱//万:/| |≡≡|__|≡|≡≡|__|≡≡|≡≡|__|≡≡|彡| 三割から五割の兵士を失いました。これでは大損です。 |≡≡|__|≡|≡≡|__|≡≡|≡≡|__|≡≡|彡| |≡≡|__|≡|≡≡|__|≡≡|≡≡|__|≡≡|彡| ですから君主は、戦争を好みながら戦闘を避けるようになります。 |≡≡|__|≡|≡≡|__|≡≡|≡≡|__|≡≡|/
123 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 18:23:04.29 ID:0T9eCfso
ミ ヽ \ ./ \ \ ∧_∧/  ̄ 例えば、『バイエルン継承戦争』では、 (;´Д`) i i i ''""~"'''"/ ヽ''"~"__i i i--、 対峙したプロイセン軍もオーストリア軍も、 ./| | | |  ̄ ̄ ̄ |:::::| iiiiiiiiiiiii/ \ヽ/| |iiiiiiiiiiiiii::.. ノ__ノ.. 本格的な戦闘を避けて、交渉で決着させました。 / \\| | / /⌒\ し(メ .i i i . .. 交渉の間、兵士たちはじゃがいも掘りばかりしていたので、 / / > ) \ ノノノ / / / / .\_ ザックザック この戦争は『じゃがいも戦争』とも呼ばれています。 し' (_つ /:::::/::... ザックザック ノ・ ./∴:・: ''""~~"''
また、当時の戦い方の基本は、
動きの鈍い軍隊を使い、敵の補給路を断つ事で ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ (ω・` ) (・ω・`) (´・ω・) (´・ω・) ( ´・ω) ( `・ω)σ 直接戦わずに勝つというモノでした。 f─‐o)─‐l─o-)─‐(o-─l─‐(o-o-l─(‐o─l─‐f─o-t´ `u-u' u-u' u-u' `u-u' U-u' し-─┘ 陣地取り合戦だと思ってくれればいいです。 ∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ` ) (ω・` ) (ω・` ) (ω・` ) lヽ,,lヽ 直接対決を選んだフリードリヒ大王の方が ‐t─-f‐o‐t─‐f‐o‐t─‐f‐o‐t- 、 ( `・ω)σ -┘ しー┘ しー┘ しー┘ `ー←-o'⌒つ )) この時代としては異質な存在だったんです。
124 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/11/03(火) 18:24:32.70 ID:jpF/gBko
綱引きのAAはどういう意味ですか?
>>124 当時の常備軍+傭兵の行軍が遅いという意味で使いました。
125 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 18:24:35.04 ID:0T9eCfso
,.-‐' ´フ^ヽ,`イ´ヽ,.-ヘ、 / / , , ` ヾヽ / / / / ,' ', ∧l ` ヘ / / ,' l l l゙‐-‐'| l ', 他にも、当時は軍隊のスピードがとても遅く ,' ,' , l ,斗ト,| ト-、l , ハ {`ーー '| l | ハ ハ| リ |. l | l| 敗走する敵兵を追撃する事ができませんでした。 ト- 、_ |l l | | '-' ' '└r',' ハ ,l、ヽ `ハ ___,|r´ ┃ ┃r‐l‐'''´ やる気の問題もあったんでしょうが、 ,' `ヽ、γ| ̄ | | ┃ ┃l | ,' ,' /ヽ.| ', .| ', | 概して制限戦争時代の兵士は勝った後、 ,' ,' / ハ. ', | _ _,ノ | . ,' ,' / ,' ', |`ニ、r‐、‐ T´ | それ以上の戦いを嫌がったんですね。 .,' ,' / レヾ, |',=ニ| /ス| | ,' ,' / / ` '、 ',.', | // ハ | 結果として足がノロノロと遅いんですよ。 l / ,' ',`ヽ、ト', レ'/. | |
r'ニイ : r=〈、: : ,、: :く^; : : :ヘ : :ヘ l |: :ヽ} : :ヽ: :>ヽ`: : .:J、: : ⌒ヽ. ヘ l l:.:.:*ゞx : : (: : `ヽ、: : :.ヽ_: : ヽ、} l ト- ': : :._ > ― f' ¨下. ̄.ト、 ̄` ヽ、 } つまり、制限戦争は君主同士の ノー'´ ̄ / l. ,ィ ! } ヽ._レ}-ir' i ,> ∠ィ 「` 7 十ァ-j、/l イ! ヘlニj_ハ. ハ | ! チェスゲームのような戦いだったんだね。 / i .i ,' ,ィt7示x jノ j' '行h;} jノ!| ソ .l { ハノV / ト'じ_;:} 弋tタ ! !i i | フリードリヒ大王は、あくまでも制限戦争の名手だったわけだ。 ゝ} | 乂クソ 、 、、 ! i.| ', ! ,'-| ト, 、、 ! ! l ', ! でも、どうしてフランス革命を境に制限戦争が終わったの? . 人ニ! | - 、 / |l ',. i , ``| |ヽ、 '´ イ.| !| ヘ V ,' i ! |. ` 、 r' ! | | .| 、. ヽ\ ,' | i| |`丶 __ _フ ´) V || ! .| i ヽ ,' レ'T. | / \_l| |__| ', / ,'ー-イ i |、 / / `| |/`ヽ /
126 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 18:26:06.75 ID:0T9eCfso
/ /´ `´ `‐´ `ヽ、 \'"´ ヾ、 / / / ,、 ,.、 \ ヽ _,.-‐' / ' / l | ヽ,/ | l l ハ ヽ-'" __ . / | | ├''-、‐'-┤ | | | l l、 ,.-‐'´ 制限戦争には前提として、 | l | | | | .| .| | l ノ }´ l | | .| l| | 、 | ,ハ イ | l , | . 『軍隊は君主の私物である』というのがあります。 l | .| |_L斗ヒ `メ=kzュ、'L__ l l / / `‐ハ__ヘ__'_´ _,ィ=ミ‐゙ /ノ,ィ=ミ、| /| l | ' /`゙ー- 、.._ ところが君主であるはずのルイ十六世は | `゙'l 〃、,)、::ト " r、ノ、::ト、l.L_ /lハ/ `゙ー、 /| ',ヘl い´ハ:l l:::Y´):l }  ̄'| ノ -==ニ二__ フランス革命で国民の手で処刑されました。 `<´| ', マ廷リ 弋近:ソ'| / .|ノ、__,.-‐フ´ / ン l l `´ `¨´ |/ .| , /' _,.'_,.- 『朕は国家なり』で有名な国王絶対主義が終了し、 <_ l .{ ./| l | /'ーヾ、-_'ニ'-'" `>',..-‐ゝ、 こ_ー.、 / | | |/ 国政の主権を国民が手に入れたんです。 ´ `゙''¬ー-`´--‐フ .| | ゝ、 r''" l_ ヽ、 `ヽ_ そしてそれは、君主の軍隊が国民の軍隊に r''"`ヽ、_,.ィ'´`゙'¬-、ン'ー'´ `¨¨¨¨`゙''" 変化したという事でした。
┏┓ ┏┓ 巛 ヽ. ┏┓ ┏┳┓ ┏━━━┛┃┏┓ ┏━┛┗━┓ ┏┓ + 〒ー| ┏┓ ┏┓┏━━┛┗┓┏┓┃┃┃ ┗━┓┏━╋┛┗━┳┳┳╋━┓┏━╋━┛┗┳━| |┳━┛┗┳━┛┗╋━┓ ┏┻┛┗┫┃┃ ┃┃ ┗┓┏┓┃┃┃┣┓┃┃┏╋┓ +┻ +/ /┻┓ ┏┻┓ ┏┛ ┃┃┃┏━┓┃┃┃ ┃┃ ┃┃┗╋┻┛┃┃┃┃┃┣┛ ∧_∧/ / .┏┛┃┃┏┛┃┃┏━┛┃┣╋━┛┣╋┫ ┗/´》〉 ┗┛ ┗━━┻┛┗┛┗┻━(´∀`_/ / ┗━┻┛┗━┻┛┗━━┻┛┗巛 ヽ┻┻┛ * | 〒 /⌒ヽ | 〒 ||| ,.へ´_|_ヽ ,-r、,r/」 f ||| ∧ ∧,.へ, 〒 ! /⌒ヽ 〒 ! | | ( ´∀`) | 人l ァ'`・ω・)〉/_ュヘ〈|7 | * (゚∀゚ `ァ ノ + | | ( 个 ) | | + | { | .| { .(__)、 ○〈_}ノ : | + O /:-一;:、 / /. | | ./ /* ヽ ヽ | .|.ヽ ヽ (___) 、 〈 く/ ヽ__,」 + ) ミ;;★:;:;:;ミ/ / | |/ / ヽ ヽ,, ´∀`) ヽ ヽ ´∀`)__ノ ヽ__) / ,ヘ | __,, '´ ̄`ヽ__ (・ω・´/ / (・∀・ / / ,.へ ■ヽ ヽ ー、 ヽ ー、 / / |. | ★((ハヾヽ,.べ, ミ三彡 f ,- f+ l ァ'^▽^) i ,rュ ', i rュ ', ||| ( 〈 .| .| ハ^ω^*`ァノュヘ | / ュヘ | ←国民軍の士気 ヽ ○.| /{_〉,.へ∧ ∧{_〉 << \ ヽ .| .| O☆゙ _ノ_,} ) | 〈_} ) | | 、 〈 | 〈 l ァ';・∀・) \ノ |_,,| ノ´ ̄ゞ⌒'ーァ ! ||| / ! ||| ||| l__ノ ヽ__)| ,ヘ. ヽ ヽ ○ヽ + |__ノ| ) `7゙(´〈`ー''´ | / ,ヘ | ガタタタン!!!!
国王や貴族が担っていた軍事を、今度は一般の国民が担うようになりました。『国民皆兵』の始まりです。 フランス革命によって主権者となった国民は、今までの常備軍+傭兵にはない高いやる気がありました。 徴兵制による『国民軍』の誕生です。
127 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 18:27:38.47 ID:0T9eCfso
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |_∧∧_∧ ∧_∧ | |. Д`);´Д`)(;´Д`) | ハァハァ… | ∧_∧ /⌒ ヽ∧⊥∧ |(;´Д`) /| ∧_∧ .(;´Д`) ハァハァ… 国民軍は、比喩表現でもなんでもなく |⌒ ∧_∧(;´Д` ) ∧_∧ |) (;´Д` ) ∧_∧(;´Д` ) 百万もの軍勢を安価に素早く集められる | /⌒ ヽ (;´Д` ) ヽ ハァハァ… | /| | | |/⌒ ヽ | | 打ち出の小づちみたいなモノでした。 |ノ \\ /|/| | | |\./| | | \\ ノ \\./| |\\ | | . また、今までの常備軍+傭兵よりも高い士気によって、 |/⌒\し'/ .\\ | |ヽ し'(ノ | >/ /⌒\し'(ノ > ) 無茶な行軍や劣悪な環境でも戦えるようになりました。 | / / > ) / / | / / つ / / (_つ | し' (_つ |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
。∧,,∧ ∧,,∧ ゚ ( `・ω) o( `・ω)o ‐ ― =;;⌒`) ( O┬O ‐ ― =;;⌒`) ( ┬) これらの結果、今まで不可能だった追撃戦が可能となり、 ‐ ― =;;⌒゙)⌒`)◎-J┴◎ ∧,,∧゙)⌒`)◎-J┴◎゚.。∧,,∧ ゚ ゚( `・ω) ( `・ω) 敗走する敵軍に大打撃を与えられるようになりました。 ‐ ― =;;⌒`) ( O┬O ‐ ― =.;;⌒`) ( O┬O . ‐ ― =;;⌒∧,,∧ ◎-J┴◎― =;;⌒∧,,∧◎-J┴◎ (u´゚'ω) (u`・ω) ‐ ― =;;⌒`) (u.O┬O ‐ ― =.;;⌒`) ( O┬O ‐ ― =;;⌒゙)⌒`)◎-J┴◎― =;;⌒゙)⌒`)◎-J┴◎
130 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/11/03(火) 18:31:52.13 ID:jpF/gBko
世界史でも、こういうのを教えるべきだよな
128 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 18:29:06.01 ID:0T9eCfso
| / 、.| l | .|.| | | γ| | .| , |.| ̄ ̄` . l l| .| l_ .| | | /.|___ しかし、ここで問題が起こりました。 ゙ヽ'l、_ .|ソ≧==---''―' .L `|´ | |.ハ┬─ どうやって百万人もの規模の軍団を運用するのかというモノです。 | === .| l ノ.| r'''ヽ., __ / xxx | lr" | 今までの制限戦争時代のように γ´ ." __l !、 u | ハ | ゝ, ミ´ ゙ `‐- | ハ .| 一人の将軍が全体を動かすのは物理的に不可能です。 ゝ=、__,.ノ | ./´.ヘ | . | ./ l \ | / | \
129 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 18:30:35.23 ID:0T9eCfso
そこで登場するのが、フランス陸軍大臣カルノーです。 どうやって百万人もの軍勢を統制するのかという疑問にカルノーは答えました。
_,;'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙';;、 ,;';; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; `、 ,';;;;;,, ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;゙; /;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ,,,;;;;;i i;;;;;;;;;;;;;;;,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;; ;;;;; ,,,,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;li;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/l;;;/l;ソ;;/ |;;;;;;/| l;;l゙ヾ;;;ト、;;;;;;;;;;;;;i |;;、;;;;;;;;// /,'' / l/ |/|/ ゙l ヾ、゙i;;;;;;::::/ /ヾ;;/ソ , , ヽ l;;l"゙l そのための『師団』です。 '、 (ヾ,,===;;;;;;;,,,,,_`il,i゙__,,,,;;;;;=== ,/|lヽ l ヽ、`||ヾi;'(:::::゙'゙:::/;;i=i;;;ヽ:::゙'゙::::)゙i;/ |l'ノ/ /ヽ|l、 ゙i::;;;;/⌒⌒).ヾ..;;;;;;;;;;..ノノ/l.,/\ /;;;/::ミヾ、./ / / ) '゙ /ミ"i;;;;;;;;\_ _,.-;;'";;;;;;;;r‐ ミ/゙ ,/ / /_!/` /,,l;;;ミ/;;;;;;;;;;;;;;;;~\ _,、-‐;;'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| / / / /.__,,,..-/ヽ /;;;ミ/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`;,,、_ ‐'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| ノ / .ノ / ,,, / ノ/';;;;ミ/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙'';;;,,、_ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ/ ノ / /,,,,/ /;;;;ミ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;` ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ / /;/ /;;;;;;ミ ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ , `゙ /―''':::::::::::ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| | | ノ:::::::::::::::::::;;;;/i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
近代軍制の父 ラザール・カルノー
131 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/11/03(火) 18:32:04.05 ID:qEFenro0
眠らない男キター
132 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 18:32:04.17 ID:0T9eCfso
今まで集められた兵士は、それぞれの指揮官の采配で好き勝手に配置され また一塊の集団として運用されました。 組織としての指揮系統が未発達だったからです。
∧,,∧ ∧,,∧ ∧_∧ ∧∧ ∧∧(´・ω・)(´・ω・`)(・ω・`) ∧,,∧ ( ´・ω)(ω・` )l U) ( つと ノ U U (・ω・`) ∧_∧ おーい、オレの命令を聞いてくれーーー | U |と ノ`u-u' `u∧,,∧ ∧∧(U U) (・ω・`) ( ´・) u-u ( ´・) ( )(・` )`u-u' | U) (l ) (l )( ) ( ノ∧,,∧ u-u' ←指揮官 `u-u' `u-u' `u-u' ..`u-u'( ) ∧,,∧ ∧,,∧ ( ) ∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧ `u-u' ( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` ) | U ( ´・) (・` ) と ノ u-u ( ) ( ノu-u `u-u'. `u-u'
――今までのバラバラな軍隊。 まとまって行動できるかは指揮官の個人的資質に大きく左右された
134 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 18:33:37.65 ID:0T9eCfso
そこで新しく『師団』と呼ばれる編成単位が創られました。
師団は一万人規模の兵隊から成る部隊で(国によって人数などに差異がある) 歩兵・騎兵・砲兵・工兵・輜重といった分野を担当する諸兵科がバランス良く組み込まれています。 これにより、師団独自の行動が可能となり、戦闘能力・移動速度などが向上しました。
指揮官 ↓ ♪ ∧,, ∧ ♪ ♪ ∧,, ∧ ・ω・) はーい、そこでワン・ツー! ワン・ツー! ∧,, ∧ ・ω・) ) ♪∧,, ∧ ・ω・) )っ__フ ♪ ∧,, ∧ ∧,, ∧ ・ω・) )っ__フ(_/ 彡 .∧,, ∧ ) ( ・ω・) )っ__フ(_/彡 ∧,, ∧ ) ) (っ )っ__フ(_/彡 .∧,, ∧ ) ) Οノ ( __フ(_/彡 ∧,, ∧ ) ) Οノ ヽ_) (_/彡 ( ) ) Οノ 'ヽ_) ( ) Οノ 'ヽ_) (ゝ. Οノ 'ヽ_) ♪ ♪ ミ ヽ_
――師団によって規則正しく動ける軍隊。 各指揮官は己の直属の上司の命令を聞けばいいだけだったので、命令系統が混乱する事はなくなった。
135 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 18:35:34.89 ID:0T9eCfso
カルノーは当時、劣勢にあったフランス軍を立て直した軍政の天才でした。
/;;;;;^^V;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:/|;;;;;::''/ // /::::/ 'ヘ、:::,、;;;;;;;;;;;;;;;\ /ヘ,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::/ /::/ // :\( ヽ;;;;;;;;;;;;;;;:::\ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::/ ソ '´ ::::`ゝ)\;;;;;;;;;;;;;;;:;;ゝ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/|/ : : : : : : :ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;lヽ V!;;;;;;;;;;;;;;;/ | l ' : : : : :|: l;;;;;;;;;;;;;;:;| 丿;;;;;;;;;;;;;.i / ,,...ー--:..,, __ l / _ _ ,, .. .. ,, _ へ::>ミ;;;;;;;;;;;;;| ´i;;;;;;;;;;;;;;;;;!´<ア ´ ¨ ` rソ /, / `丶_ |;;;;;;;;;;;;!、. |/i;;;;;;;;;;;;;| r==( )/⌒ヽ( )彳 |;;;;;;;;;;;i |,;;;;;;;;;;;| !i 丶. _ _ . / | |: :丶_ _ . / !i !;;;;;;;;;l |;;;;;;;V/ '' '' ,. ´, . . .;' 、: : : '' '' : : : : : : : ::ii/;;;;;;/v ヾ;;;;;;;ヽ /( : : : : : : ::)、: : : : . : : : : : : : :/;;;;;;;/ ヾ;;;;;ヘヽ /::' ゝ´`: :´: ´ '\: : : : : : : : : : ∧;;;;;/ . そこで、ワン・ツー! ワン・ツーー!!! /ー《;i \ /: : .' _ _ _: : : : :ヽ: : : : : : : : //;;=ヘ i /::::''ヘ;i ヽ : :: /_,. -ー- .,_\: : : : : : : : : :://;;r'て | ! ::' ;:::ヘi ::' /^~ ~^\: : : : : : : : /;;/)ヽ | ヽ :::: ヽi ' | _ _ |: :: : : : : : /;;/:: :::: : :| ヽ i;;;;i ! |/´ `ー ´ `ヽ!: | : : : :/;;/::~::: :/ ''ー y;;;i ゝヽ-ー ´ ̄`ー- ソ;;ノ : : : /;;/_/ i;;;;;i =-ー=: : : : : : : : :/;;;/ |;;;;;;i : : : : : :: : : /;;;/ ゝ;;;;;;\ /⌒\ : : : : : /;;;;;;/ |ヘ;;;;;;;; ̄\__/;;;;;;;;;;;;;;;;; ーー´;;;;;;;;;イ ! ヽ'';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'/: :| | ':: \;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/: : : :| . | ::: : : : : : : :/: : : :|
136 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 18:37:05.60 ID:0T9eCfso
,.. 、 ,. 、 ,γ⌒ーイ ヾ _ ゙ヾヽ、 , './ / //`ヽ.' ヘ ハ ヽヽ ./ / / ,' l |` `゙´´ l | ', ', ', 元々、師団とは【Division/分割する】という意味で、 / ,',' ,斗キト ,ニ|、', ',. ', /| l l | _| リ ノL_l l l', これによって軍隊をスムーズに動かせるようになりました。 ´ ,リ. ',',_,..- ' ´ T‐┘リ 彡|,.ヘ〉.| ===≡ ≡== | |` しかし今度は、肝心の師団を含めた軍団を _| | ', | ‐'´' |. | XXX XX, | どうやって思い通りに指揮統制するのかという問題も発生しました。 ヘ| | `(_`チ ノ. | | | , ィ' | そんな中、一人の天才がフランスに現れます。 | |` ´ | |
137 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 18:38:34.44 ID:0T9eCfso
_,-'´ヽ ,r'´>`ヽ `、 ,r‐'''''''''''‐' 7>、:.:.:ヽ i r‐--‐‐‐-v''''‐i::. :. `'''‐-;;;! ! l;,r'´¨¨''‐;:! .::::l:: :.:. :.__::. 〈 !ヾ7;r;./ .: .:: ::/!:..i、;-''i ! ̄ヽ `、 ヽ::ヽ/: .:::.::_/___ヽ!/ l ! ! ヽ `、:.:: .:;-"l ! `i、 l_,! _,-'’ ヽ _,/.:::.:/ l_,! / `'''''''''´/.: .:: .: :. : i ! // ::::::ヽ ____ ,/ ,、_丿 !::: .:::..:::: :::::. ::: l ! // / :::::: / ヽ `ー'′ !i::.::;イi::;ri:..:::::.:::: ll,! l,!l/l :::i:::i:!::::::::::`:..、 _l!;/:::''´:/ヽ:ト、i、/ アチキの辞書に、不可能の文字はない、みたいな? ,r‐`、!:/!!::::::::::;::::::::`''''ニ=''''¨二l,イ´_ ` ヽ _ 〈 ′l;!ヾ;/`´`´_Y’‐''´ :.. i´ ` 、 l,r'''''''''ヽ /7:: ::i::!. ヽ /:. `i-'''’/:: .:. ::. ::Y:. :. ヽ !:::::.. .:l::!::::;!::: ..::::. :::..:::!:: _,.┬‐,〉 ヽ ______,,ノ!_!/.:::::.:::::::::... :::::::l∠-! l<_ ! ! ::::::::::::::::::::....::::l:::/ ` 、_/ /¨¨''''''''''''''''‐-----!::. ! ...: _,,,-‐''''´ ̄¨¨''''''''''''''‐-----!::::... /_,,/ _,-":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;;;;;;.:.:.:.:.:.:.:;;;;r'´:.;;;`iー---''´!`、 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;;;;;.:..:;;;;;;r'´:.:.:.;;;;;;;;!: :!〈二>! ` 、 /¨''''''ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;;;;;;;;;;/:.:.:.:.:.:.;;;;;;;;!::: ヽ____;;! :. . i:::::::::::::::::::`:、:.:.:.:.:.:.:.:.:.;;;;;;;/;;;:.:.:.:.:.:.:.;;;;;;;;;!::: ::::.. :: `ヾ、::::::::::::::::`::、:.:.:.:.:.;;;;;;;;`;‐;、:.:.:.:.:;;;;;;;;;;;!:::.. .:. .:::
ナポレオン・ボナパルト
138 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 18:40:08.05 ID:0T9eCfso
ナポレオンは各師団長に直接命令を飛ばす事で、間接的に百万の軍勢を指揮する事にしました。 これは天才ナポレオンだったからこそできた事でした。
すなわち、ナポレオンは自身の天才性を元に作られた作戦を遂行するために、 絶対的な命令遵守を部下に守らせる事で自身の軍団を己の手足のごとく動かしたのです。
これを『命令戦法』といいます。
__ | ̄ フ` `く ̄ ̄| / / ヽ/ _/ヽヽ _ ヽ /ヽ_ 7_ 7_ / ( || _X_ || ) V ヽ _ / T  ̄  ̄ T | ヽ//| | >  ̄ `ヽV | (__,、__) / /'  ̄ `\ | アチキが白と言えば、黒でも白! | ´ ヽ ̄7、 ―― ' / \ / _ V Y´|| ̄/ へ \ 総司令官の命令は絶対だぜ!!! . / ゝ. ||ヽレ1__ |ゝ._人_\ | / /ヽ|| ノト、| /イ | ` ‐'、 || )| ̄フ ´ ̄ ̄ ̄`く  ̄|´|| ̄ X ´ |V アチキのドドメ色の脳味噌がはじき出した作戦の通りに、 . レへ.(_,.、_) ̄ | / V /  ̄ (_.、) ノ / ⌒Y⌒ヽ―7 ..,,_/ヽヽ_,,.. ヽ`Y ⌒ Y⌒ヽ 全軍団を徹底的に動かすんだニャ!!! | | | / ( ||__X__|| ) | | |、_ノ `‐‐へ_ノ厶 T  ̄  ̄ T | ゝ_ノ 、_ |/|へ (_,,..,,_) ノV|/ / / ヽ. /⌒ヽ /⌒ヽ. / / ゝ_ノ ヽ_ノ
139 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/11/03(火) 18:40:09.50 ID:lLLJLlY0
ナポレオンというよりニャポレオン?
140 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 18:41:34.21 ID:0T9eCfso
こうして1803年~1815年の間、ヨーロッパにナポレオンという名の嵐が巻き起こったのでした。
,,-、く~~ヽ、 っ ヽ, /~~ ( ( __ノ ヽ-, | ) /´ _/ | _ ,ノ ヽ `) ~| \___ノ )`´ | __ ,) レ~、 ,-´、_ ´つ /~~~´ ,,-~~` ,,ノ / ´~~~~、_ノ ,~-´ 、-、 ,,-ノ |~~~~`ツ ,r-「` ‐ーヽ、 _ `ヽ, タlヽト、/\l\lヽマ ~ヽ |(『_X.『__) | | おフランス一色にしてやるニャ ) /_l ー'ーi |_ ヽ ,,、,,-、 | ( _)\V__/( _)ヽ| | `‐- 、, ノ `丶<_ _/ ,--, / ~`~~´ ∪ ∪ __ ) ヽ / ,~、__ _~´ `丶 ヽ `ヽ / | `-´ _、 `| `|, \ / ,__,-´ ( ! \ \ ~~~`ヽ,,_ `/ / 、二, `ヽ_,,  ̄く | /, ( _ 、‐、 ο ´i | `-、 ,~_\ i ~ `´ヽ, /´ ~ `´ ) ,,_| `i ヽ, `´ ヽ |__,,-‐‐-、,, ,,-‐` `´ ) ,-! ) ,,-‐、 ~ i~~`-‐フi_/ _,,/ ` ‐-´i_ - ‐ ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`‐ ´`‐`―´~ヽ,っ `\_ )
141 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 18:43:06.96 ID:0T9eCfso
ナポレオン率いるフランス軍がイタリア戦役でオーストリア軍を破ったのを受けて、 プロイセンでもフランスに対抗するために軍制改革の必要性が叫ばれ始めました。 そんな中、一人の軍人がプロイセン国王の元に嘆願書を一通送ったのです。
|、/! l、l、j,:/:l , .:: '" "´..:: '"´ .......:::::_,, l '::| ヽヽ/::/:::::::-‐''":::::::::::::::::::::::::::::::_,,. -‐''"´ _ |:::::',/〃,.、---――''''''''ー‐‐-‐ァ‐'''" ,,.-'":: |:/.::/ / _,,. -''":::::::::::::: /.:/ー- 、_ _,,,..-ニミ、 〈ー‐'''"::::::::::;;〃‐''":: /.:/| r-、  ̄`''ー┬r-,- 、,_ヾ::::`ヽ:::彡´::::''":::::: /.:/ l\./ ', | | ll  ̄二r‐-、::、ヽ::::::_、 /.:/ __j / l____|_l-┴‐''7´::i r 、 `|::ミ、:::≦、_ なになに…… __,,. -/:/  ̄/ V /〃/ ) /, /::;:'"、ー‐'"´ r'"´:::::::://:::::/ __/',`ー''''‐ '´l/'ヽ‐'/!、:::/!` |::::::::::::::/'::::::/ 〈 l`ー‐-、,_ ,、 r‐''´ ノ/ ,'`ー‐-- 『第一/中佐待遇で雇ってほしい』 . |::::::::::::/:::::::::| l__,j `ヽ、  ̄´ / / | l::::::::::::::::::::::::;l / ̄ `ヽ、 _,,.‐''゙,,. '´ ! / 『第二/貴族に取り立ててほしい』 ノ:::::::::r―'''"´/ ,-‐'''7‐-‐' _,,.ィ-‐''" ̄ / |:: /:::::::::::| / /'"´\`''--r-‐< l / l::: 『第三/軍政改革に参加させてほしい』 !::::::::::::ノ .| r''"´ ,、 入.フ| 、/ / /::: 〉:::::::〈 | -‐''´ ̄ ヘ | / /:::::: 差出人は、シャルンホルスト? . /::::::::::/ | _,.-‐'⌒ヽ, | / ,,. -‐''"´ /:::::::::::: /::::::::::/ | //| / / ,. -‐'´ ̄`ヽ、:::
プロイセン国王 フリードリヒ・ヴィルヘルム三世
142 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 18:44:32.21 ID:0T9eCfso
__ノ!、,,/〃:/‐-、 //´ '"´/ :::/,. ,.`ー'l_,,. r'、 、ヽ:|、 .::j:〃,r''´::. ノ| ! `'r二ニ===ニ二'、ー‐'´.l! 」、.ノi´l _/ヽ.__ `ヾー-'l | :/ ,r''´ ' ' `ヽ、 ',::|! l :| / r,=====,、 ヽ !:| '、l/ヽ l´:::::::::::::::::::`l /,:l'V ふ、ふははははははは!!! /l,::l` ヾ´ ̄ ̄`ソ 〃::;ムヽ、 _ { しニ:! ` ̄ ̄´ /'イ`-''ソ ずいぶんかっ飛んでる内容だと思ったら  ̄ヽ,-、_r‐'´::::::``ヽ、 `´l゙:lヽ、 ⌒ /::`T´ ,,.‐''"⌒ヽ-、 ,.‐、_r''''ー- 、_ \:::::::,.-‐-、:::::::\ ( ヾ、 `ヽ、 ,.r''"/'゙7 /:,.‐''"`ー''ヽ::´,-、r‐''ー'" あのシャルンホルストか! ヽr、 r‐':.:.:.:.:.:.:.`ヽ、/ヽ. ゙、 ``ヽ;ー‐r''"´ //|/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:〉´:.Y:.:.:.:.:.:.:.: :.:.:.:.:.:.:.ヽ、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.〈 'ー| |` | l'´ ,':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.://:.:.:.:.:.:.:.:.: :.:.:.:.:.:.:.:.` 、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.゙、 '、 l. l ,' ,':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.://:.:.:.:.:.:.:.:.:.: OK! OK! 採用!!! :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.゙、 l.l /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.://:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:゙、 j゙ / /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.゙、 / l /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:〉、,__/ .! 〈:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: \:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ / ゙、 \:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./
143 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 18:46:04.41 ID:0T9eCfso
/.::.::.::.::.::.::.:/:.::.::.::.::.::.::.::.::\.::.::.::.:\.::.:ヽ / :.:: /.::.::. /.::.|.:::.::.::l.:::.::l.::.::.::.::.',.::.::.::.::.::ヽ.::.', 〃.::.::.:/.::.::: /.::./|.:::.::.::ト.:、|.::.::.::.:: |.::.::.::.::.::.: |.: | //.:/::.,':|.::.::.::.|.::∧|.:{.::.: |ヽ:`l\ー-|.::_.::.::.::.::.:|.: | /イ.::.l::.:l.::|.::.::.:孑イ j八.::.:| \∨\.:}\.::.:!.::.::.|.: | レ'| .::l::.:l.::|.::.:: ∧::.L、 \{ 行示沁ヾ!.:/.::.::.:l.: | | .::l::.:l从.::: l〃レf沁 {!ヘ:::rリ }}∧.::.::.,' │ これからはプロイセン軍の軍人さんだよ。 . l.::小.: ヽ\{iハト:::ri} V込ソ j/.::.}.:: /.::.:| \レヘ :.:\{ V少 ' ,, |/.://:,'.:: | 貴族にもなれたし、がんばらなくちゃ。 / `トヽム '' rっ |.:/.::.::./::.::.| \__,/|.::|:|人 イl/.::.::/ .::. リ {: |.::|:l.::.::{> ._ _ イー|:l.::.::/.::.::j/ {: |.::|:l.::./ ̄`Yえ.=≦ー┴┤.::/::// ゞム.:!Ⅳ / ̄Ⅵ :::::::::::::::::::::||.::.xく , -‐\{ //^ヘ ::::ー=::/ル'´ ヽ、 /^\ ∧ jJ::::::::/ >‐、 ∧ \∧ ^ }::::::/ _ -==彡'´⌒\ ,' ヽ ヽ_)―-、 /::.:/_ -==彡'´ ̄/ ヽ { \Y /==- \∨=彡'´ ̄ ∨ }
ゲルハルト・フォン・シャルンホルスト
144 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 18:47:39.28 ID:0T9eCfso
【解説席】
( / ____ ヽ __ ) | . ヽ| ,. ,-r::T:「´ |::|:::,.zェェk`::T::l::r:-...、_ ├ ' | シャルンホルストは、 . | ,..ィ::'::l:;zュ=+::| |::l:´:「::::::「`゙:ト::|::|::;:::::::::l`ヽ、. | | Y´::::|::l:;イ´::ハ:::|ハ リ;::::|:;ィzェミ|::::|::l:,'::::::::::ト、:::::r' | ハノーヴァー出身の小作人の息子として生まれ、 |:::::::|::l::::Vィ'ヽ`ヽ ´ イ _)ヽ:仆;:|::l,':::::::::├-ミ::} | |:::::::l:::´l { r-'::ハ::l ら゚:ハ::} V ,'::::::::::::l:::::::::::l |`ヽ 二十八歳の時に士官になりました。 ゙l:::::::´:ヘ ゙ う;::::リ:l {弋_:ソ:リ 'レ::::::::::::::l:--r‐{ |.:.:.:. |`TT`:', 辷Zソ , ゞ=ニン /:::::::::::::::ハ:::::|::::ト--┘.:.:. その後、フランス革命戦争の初期で |::::l::|::::::}xx`´ xxxx /::::::::::::::,'ノ::::::|::::l.:.:.:.:.:.:.:.:.: |::::l::|::::::、 __,. /:::::::::::::::/::|::::::::|::::l.:.:.:.:.:.:.:.:.: イギリスのヨーク公配下としてベルギーで武功を上げました。 |::::l::|::::::::`:rー-....___ , ... _-ノ:::::::::::::::/::::::|:::::::|:::::l.:.:.:.:.:.:.ノ |::::l::|::::::::::::|:::::::::::::l,ィ';},. ' ´/::::::::::::::::;イ:::::::::|:::::::|:::::「 ̄ ´ その後、軍事ジャーナルなどで論文を寄稿し、名声を博しました。 |:::::l:|::::::::::::|l:::::::/ノ´ /:::::::::::::; イ:::::|::::::::::|::::::|:::::| |::::::l|::::::::::::| V/'´ l /::::::::; ' ´ ハ::::|:::::::::::|::::::|::::| |:::::::ハ::::::::::| /´ノ |/::::::::/ }::|::::::::::::|::::::|::::|
145 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 18:49:04.67 ID:0T9eCfso
シャルンホルストは兵站総監部(軍兵站本部が変形したもの)に所属し、 軍制改革のための『軍事協会』を開催した。 軍事協会には、改革賛成・反対を問わず、多くの有能な若手が集まった。
,. .:´. :.:.. :三ミミミヽ .:..: .:`ヽ ´. . :. :. :. :. ´  ̄` .: .:ミミミヽ . .:./. :. :. :. :. :. :. :. :. : .: .: .: .:. :..`ヽ、 /. : : .: : :. :: .: : :. : : .: : : . ::: .: .:: .:.:.:.\ . : /. . : :/ : ::/: :: : : :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :..\ . /. : : :/. :.:./:: .::} .:} :.:.:/ :.:.:.:i:|.:l.:.l.:.::.:.:.:.:..:i /. : : :/. :.:./.:,.ィナナ.:´:/:/. .: .l:|.:l.:.l.:.:l.:.:.:.:..:l : : : : {. : ./レ'´.:.:〃∠/:/: : : :从ナメ、.:l.:.l.:.:..:l : : : /{: :/l/: :.,.ィテ弌 l:/: : /i:ハ.:./.:l.:.l.:.l.:.:..:l : : / l/ \/ イ i.:.。1 /:/ リハ∧.:}.:.l.:.l.:..:,′ フランス軍に代表される新しいタイプの戦争に : /} } } ヽ廴り ´ jりソ .l/:./:/::.:,′ ノ ノ イ} ' ' ' , ` {レイl/l/ l/ 対応するためにも改革が必要なんです!!! 〃 〃i __ ,.イ.:./ :} 〃 〃.l.:i丶 ´ /:.:}.:/.:/ _人 / lN 丶、 _, .イ⌒ヽ}.:./ `ヽ ∧ < l/ 、 \ ! ヽ、 ヽ\ \ ! //入 :::.\\ \ 1 //.:.:.:.:`ヽ ←改革穏健派 :::::::::.\\ ヽ |//.:.:.:.:.:.:.:.∧ :::::::::::::::|\\ -‐只 く.:.:.:.:.:.:.:.:../ }
146 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 18:50:33.59 ID:0T9eCfso
-‐=/, ヘ`く: :〃: \ / : : : : : ∠≦厶:∨∠≧、ヽ . /: : : : : : '´: : : : : : : `´ :: : : : `ヾ、 . /: : : :/ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \ /: :.:// : : : : /: / : : : : : : : : :\ : : : : \ . /: : /.:./: : : : :/: :.:/: : : :.:.:.: :│:.: :ヽ.:.\: : : : :ヽ . ,': : /.:./: : : : :/: :.:/: : :.:.:.:/: : :.|.:|.:.:.: |.:.: : ',: :ヽ: :ハ l: :..l.:./!.:.:! .:.:,' .:.:/ : : : : /:./: : |.:l.:.:.: |.:.:.:.: |: |: l│j /:: |: :.:l/: |.:.:|.:.:.l:十j{‐-//:.:ハ: ,'|∧; 斗‐:.:.:.l.:.|: l│ /:::::::: |: :.:l: : |.:.:|.:.:.l: lハ∠/メ j/ |イ|-/|.:.:.: / / ,': | /⌒>'´::::::::::::: 同意見ね。 |: :.:l: : ∨|.:.: Ⅵテ亢圷 ノィf圷 リ.:.:/ / /∨ / '´ ̄ ̄`ー‐< |: :.:j: : |.:人.:.:.l{代とソ 弋ソ〃.:/イ:./\ / _ 私はアメリカ独立戦争に参加したけど、 . │: ,': :.:|.:.:.:lヽl: |`ー'' 、 ー'' j/} }/〉 〉 { '´_ノ . |: /.:.:_ノ.:. /.:.:|: | ヽヽ _ イ! 〈__ノ人//j / 国民軍っていう新しいタイプの軍団には . |/'⌒ `<.:.: ノ: |l> 、_ ´_ < :人!.:{::}:.|:}∧ l| __ノ / ̄ ̄`ヽ.\ー:ヘ::::::` ̄¨7\_ノノ.:.ノ|.:{::}:l ∧ Ⅵ __/ 制限戦争の常識は通用しないわよ。 / \ヽ .:.:ト、 :::::::::∧l  ̄ ̄|.:{::}:.∧ ヽ∧ ∧ \ ./  ̄`ヽーく \:::::::::::| /∧ \}/ \\\/ ヘ. | / \\ \ ::::| /〃∧:/{i \\\ j | ←改革急進派 / '\\ \レ'´/ // . ∧ \\∨ !
アウグスト・フォン・グナイゼナウ
147 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 18:52:08.59 ID:0T9eCfso
/' // {{ '" ⌒´ ̄ `丶、 / \ / , / ヽ \\ / / / / } .} ヽ ヽ \ヽ ,' /│i| j ,'| / ∧ } .l │ト、| l | | |斗‐/メ j/∨-ヽハ、| | |│ | lハ ヽl∨ ∨:/i |│ lVヽ \| ィ=ミ =ミ/ / jV | l ト ゝ、、 ' /イ/│ | | lヽハ (つ イ ! | プロイセンはパーゼル講和条約で | | | > _ イ|│ │| | l∧ ∨| |_ | |│ |│ _,(ヽ n 対仏同盟から離脱したから当分の間は平和! | |i ∧ 〈 Vヽ|│ |.」 /')┐}ノソ'ノn | l/ | |\ -/ |│ |人 { `’ ー ノ | rく` ミ| |ミ ヽ/ィ彡|│ |/∧ ' /´ / 改革のための時間稼ぎですね。 |∧ \.| |ヾミiル'´ |│ |/ <ヘ、 〉 / |l 丶 | l i |/⌒{,}⌒V| | jハ `ー\ / / |l N l |`く丁| |ヽ/ N / } /У / 7 V| | l | | | l lV | //彳 / | jイ |〈_| |_/ | 〈 /〈 / | | | l ∧!|∧ / |三二ニ=- | | | {〉` ̄`ー'´ ←改革中立(一応は改革穏健派)
ハインリヒ・フォン・シュタイン財務大臣(後、首相)
148 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 18:53:34.18 ID:0T9eCfso
'´ : / : / : / : ∧j ∧: .ヽ 丶 \ / : :// : :,′: ! : :! : /ヾVル'ヘ: ',:ヽ ヽ ヽ : :| |: : :| : : :| : :|: : : | | : : }: | : |: jl│ : :| |: : :|._:_:∧ : :l: : : | | :-/:│: !: Ⅳ : :| | : イ⌒l`>厶: : | /| :/: :/ : ハ | ヽ: :l∧ : l\:|_斗トヽ\{ /x=ミ}: :/:.| :/ j/ -- 、 : :∨- ヘ | ィ圦::と '´ ノイ/|/ / ヽ : : {{ rヘⅥ 辷少 、 | | i 時間があるっていっても、 ヽ∧_ゝ_ヾ _, ノ _| } \个 、 ` ̄ / /ノ イ いつ時間切れになるかわかんないんだぜ? f'Z|,_ > 、 _, '´ ノ _ -―┴‐‐-、 /  ̄`ー‐`下 \ / } 急いだ方がいいだろう? /⌒>‐-,、 | | /|_ { ノ / / \ / ヽ∨ `ー- 、 } ニ=ー一  ̄`ヽ ´` ̄\ ∨ O}| l __{ _ノ \ ヽY 《. | / 八 _ ー=ニ二 ̄`} \ !| |0 | / /| ヘ _xく ←改革急進派 Ⅵ! | lⅣ /│/ { '´ )
カール・フォン・ハルデンベルク外務大臣
__ ____ ,- 、_,r‐.、,. :´.::.::.::.::/´.::.::.::.::..`ヽ,r‐ 、_,.- 、 /.:::/⌒7´.::.::.::.::.::.:/.::.::.::.::.::.::.::.::.:>‐<::.::.ハ . //.::.〉ヘ'_;-‐‐/`ヽ::i::/`ヽ、_;-、_{ー' )、 ::.:', . ,'/.: /.:/.::.::.::.::// .::/∨V::.:ハ::.::.::.::.::.`ー '!::.:| ::.:| i.::.:/.://.:/.::.:/,'.::i.:;'`ヾ"!::.:i:.|::.ヽ:.、::.ハ::.V|::.::!::.::| |i / :/.'.:/.::.::.i::!::.:|:i |:: :! l::.::.|::.:!'::.:!:: ';! ::.|::.::| ll:レ'! .::{: : ;斗f:‐ハi !::ィ:大ト:j、_|::.::|::.: |::.::|::.::| ll .:レ|.::.:ヘ::.::|ィfテテ、 レ'リ,ィレテV.:!::.::!.::/.::.;'.::.::| 急ぎすぎるのは良くないの。 |l ::.::レ、::.::ト:ハV::::rj ト::::rjレj.::/!/i.::. i.::.::!| |ト, ::.!::.:\!レハゝ‐' 、 `ー ','.:レ':/:/.::.::|.::/,' 時間をかけて、ゆっくりとした方が |i ヽ:ト、::.|:.`:|人 _ i:/.:://|.::.:/|// ` ヽ ヽ!:i::.|.::/> . _ . イリ.::.レi: !:://レi! 間違いも反感もないハズだから。 ||:ハ:|/ i` ニ´<´.:.!|人::.::.:レレ.::l:.|', li/ リヽ. /.:.:.:.:.:.:.:.:/i' \|.::.::.:l:.l:.! {'! ∨ヽ. /.:.ー-‐:/ 人 `ヽ :.l:.l:.| | ', V、Y.:.:.:,>´ .-‐―‐-、V::.l:.| 〈 }' \!/ ̄ ̄ ̄ ´_..-――-、}::.:l:.| ←改革反対穏健派 |/ Oノ ̄ ̄ ̄ ̄ ´ _ }::.:!:| { / _ / _,. -‐ '´ ヽ/!::.::|:|
ルートヴィヒ・フォン・マルヴィッツ
149 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 18:55:02.27 ID:0T9eCfso
〃 __ ∨ ,, 、|| |! . '´ `''´ |ト、 .イ´ 〃 | ヽ. |! \ . / |! /:.:/ //' ::', j! \ / / i! ./// j/| i:::.V ヽ . / /// V//| / !/| |j::::ハ '. 、 '. / /:/' ///」L./.ノ | j/」/Li. ト、 i::. '. ,' /:/: i//´! 7 / ! / j.:厂',`ヽ. !::: i ! :i.:.!:. |/ x|/ニ/、 ! / ´レニ、ハノ! i:::i ! ! .!::|:.. |〃うCハ j/ うCハ ノイ j::ハノ ヽ!::|::. |ハ!{::し:::j い::::リ ノ ノ// / あ、あんぱん!!! j/ ト、::. | ゞ''゚~ ' `゙゚''′イ /イi〈 ノ ,/!::{\{ ///// . -‐‐ 、 /// / ノ川| (な、なんかスゴイ人たちがいっぱいだよ……) i iハ j::::`ト-ヽ. ( -‐‐′ /.::::/ j i| { !∧!::::::!::i::::::ヘ. .イ:::// /!ノ i i { 丶::::i:::!:::i:::::i::::x‐,- 、_ ..イ::::ノ:/:'/j/ j ヽ \::.:ヽ!::::!:/ / /`ヽ |ハ':::/ /___/_ \::ヽ:::j ´)ノ::/フ7´ `丶 x‐――/} // /// \ / //j ト'ー'''7 // ヽ ←改革穏健派 . / /∧} ノ! / // ',
カール・フォン・クラウゼヴィッツ
150 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/11/03(火) 18:55:57.23 ID:jpF/gBko
あんぱんww
151 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 18:56:34.18 ID:0T9eCfso
【解説席】
丶 | / \ / / \ ___ / / \ ─ ' \ ─ / ん‐───ヘ 丶 / //////////∧ 丶 / /`ー───_─ヘ. \ / 厶∧:/|:メ八|\|\厂 \ そうそうたる顔ぶれだね。 / /:(ハ^'''^ `'''^Y): \ \ \__ / /: : :l八//rー┐/人:ヘ: : \ \/ / /:/ ̄|: ト>ゝ-く<| :| ̄ヽ: :',\ '/ / /: {. ⊆|: | ∨'´x=∨| :|⊇ }: : \丶 | /\ /: r' |: | _{ ム` { | :| {ヘ : :│ | \//\ /: ∧ \|:∧ `ノ∧ /ヘ:|/ |: :\ | / . \//\ /: /:r┴rイ/l Ⅵ/! ∨ |/|\ ニ7 : : | \/ '/: :/ 〉 / |/,|__ノ|/|\ |/| ヽ 〉: : :| / `7: :/: :/ <>ヘ. |/|/l |/| / : : ノ /
, - '´`ヾ ''ヽー-ッ、 / , / ,、ヽ' ヾ-.、、 / / / /_ ヽ^l ',ヽ / / / / // `´7 ,' ',.ハ Ll__/ 斗=ト、,' ,' / | l l シャルンホルスト主宰の軍事協会には、 / l ハ ,'.l ,' /ォミ、 / l | ,'`ー'r┘-' ヽ /,// メ、 ,' | 軍人、政治家、貴族、市民といった ,' ,' 三ミミ `_<__// //ヽ{ l ノ xxx =ミx、 >、/l/ l´ 色々な階層の有能な人材が集まりましたからね。 . l .〈 xxx`ヾ /ニ〈 l ヽ、 、__ / /´ ヘ l / l`r-、、_ / / ', リ l' l lヽ ` ''`フ"7 / l ', | / ヽ'ー`ニ7./ / / ヘ ',
152 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 18:58:05.25 ID:0T9eCfso
,.. 、 ,. 、 ,γ⌒ーイ ヾ _ ゙ヾヽ、 , './ / //`ヽ.' ヘ ハ ヽヽ ./ / / ,' l |` `゙´´ l | ', ', ', この軍事協会では様々な事が話し合われました。 / ,',' ,斗キト ,ニ|、', ',. ', /| l l | _| リ ノL_l l l', カルノー式の軍制改革、すなわち徴兵制による国民軍の編成、 ´ ,リ. ',',_,..- ' ´ T‐┘リ 彡|,.ヘ〉.| ===≡ ≡== | |` そのために必要な政治の改革、 _| | ', | ‐'´' |. | XXX XX, | ――そして、天才ナポレオンに対抗する手段です。 ヘ| | `(_`チ ノ. | | | , ィ' | | |` ´ | | 【解説終了】
153 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 18:59:33.72 ID:0T9eCfso
【天才に勝つ方法】 , --.. 、 ___ ,. .:´.:.:.:ニニヽ\´.:‐‐:.`ヽ ,. '´. : : :彡´: : : :`:.:.:.:´¨¨ ヽ、ヽ /. : : ::/: : : : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト、:.\: `ヽ、 / . : : :〃. /.:.:.:.,.:.:.::/: : }:.: : l: : ',: :.\: : :\ ,' . : : //: :/: :.::/:.:.:/: : :.ハ:.:.. |: : :ト、: : :ヽヽヽ\ ナポレオンは、自軍の各司令官に対して ,′. : :l/: /: : ::/::.:./l: : :/ 1.:.: |_: :ハ.:}: : : :', i: :', i:.l:.: : : :.:.:|: : :.:|.:七 T´/ /'|:.:/l.`メ、l.:}.:.: : :i l: :.:', 自身の命令には絶対服従するよう厳命した。 |.:l:.: : :l:.{.:|: : :.:|/ __|/ ′|/ l/,,_ lハ: : :.l:.l:.:.:.:l |:.l:.: : :l∧|:.:|:.:.|>七ミヽ ′ 仁ヽ、1.:.:〃.:/lハ! これは自身の天才性からくる戦略/戦術を実現するため。 l. l:.l: : :/`ヽ|:.:.|ト1rイ! トrイ1ミ} 〃.:/.:! ′ ',l.:l: :〈 ハヽ|V沙ソ 似ツノ〃 .:/.l/ いわば、天才の戦い方――『命令戦法』と呼ばれるモノ。 ヽ: : :Y´{ V1 ''''''' ′ '''' j.:.レ'.:.:.| ヽ从 } {:i _ _ ノ.:.:.:.:.:.:j `{ L_ノ:L ´ /.l.:.:.:,.:.:.;′ 私はこれに対抗するには同じ方法ではダメだと考える。 { |\.:.:.:| > _, . イ´`ヽj.::/.:/,′ ,. イL」 \:| / \ l/:.// すなわち、各司令官に基本戦略を守らせつつ、 ,. イ、\ ヽ | `77.:/、 /´.:::`ヽ\\ \ | .///.:.:.:.:\ 現場の状況に合わせて臨機応変に対応してもうらう。 ./.:::::::::::::::.\\\ \ ノ| ///.:::::::::,. イ \「  ̄ ̄ ``ヽ ヽ\ V⌒) ///.:::::::/ i すなわち――『訓令戦法』こそ天才に唯一対抗できる方法! l \\\ / /⌒V.:::::/ |
154 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 19:01:04.68 ID:0T9eCfso
/::/ :::/ ::/ :::/ ::::/ :::/ ::::l l::::∨:::::\::: ヘ::::::: ∥ ´:/ ::/ ::/ :::/ ::イ ::l ::::l 丶:::::::::::: ゙::: i:::::::::i 卜 i:イ ::i :::i ::::i__::/」 :::イ ::::::l i ゝ:::::::::::: `:: l:::::::::l l l リl :::リ ::∧ :::: ::/ i ̄ヘ l :ハ:::ヘ .lヤ.ヘ ̄ ̄: l:: l::::::::::l ル i ::l:∨:::゙ :ヘ:::l__ヘ:l_, リ \:ヘl__\l\:::::∧:l::::::::::l i.l i :::ル:::::::.` 入l=キャ \l ァキ弌 .勹リ::::::::::i l: l うん、それしかないと思う。 i:l ヘ::::::::.\ヘソひol l゚ ひo.ソ ゙:::::::イ:l /:: l 卜::::∧::::::::ヘ.ゞ-‐ ' .r ゞ‐-゙< .ノ::::/::ソ\:l l フランス軍は確かに強力だけど、 ´ l:l l:::::\:::::::::ゝ // ソル > l i /::l .l:::::::::::`ー- <_ノ \ソ: l ナポレオン以外が指揮している軍は意外とショボイし。 .i ::::::l l:::::::::::::::\ i⊃ /(% )%):::::::: l l :::::::l l l::::::i::::::::::::::`-、_ ` ,,.‐'´::(% )( %):::::::::: l .l :::::::l l l::::::l:::::::::}::::::/l 、 __,,. ´l\:::::::(% )::(% )::::::l:::: l l :::::::l .l l::::::l:::::::::i/ 「`ー-、_ -‐' } \::(% ):::(% ):::::::l:::: l
. /: : : :/: : : : : :/: : : : : : |: : : ヽ\: : : \: : : :\ /: : : :/: : : : : :/:. : : :l : : |: : : : |: : ヽ : : : ヽ: : :、 ヽ /: : : /:/: : : : / : : : : ;l : : |: : : : l、 : : ヽ : : : ': : : ヽ:ヽ |: : :/:/: : : : / : : : : / |: : :| : : : !| ヽ: : :' : : : : !: : : :l ハ l: :/: :! : : : : !: /: : :/ l: :/l : : /リ V : }: : : : l : : : l : | ∨: : | : : : : |: l: : / |/ |: :/ }: :ハ: : : | : : : }: :! ! : :l.: : : : :|/!: /⌒ヽ' !/ /レ′ヽ: : :l : : :/レ′ !: : :',: : : : :! レ′::::. l { :::::.. }|: :/: :/ l; : : ', : : : |ハ,人 ノl レヽノ7 |.イ.イ }ヽ: {\: :l ヽ. ノ , `ー- ' レ' : ヽ ええと、それってどういう事なんです? / i :|: :i.、 \', ¨´ "" """"/ヽ : : ヽ l.イ: |: :|: `Tー\ ´’ /ヽ: :',: : ;ハ 命令戦法? 訓令戦法? l: :ト :|: : :| 丶、 ,.イヽ : : ; : ! : }ヾ ヽ:!「'|: : :| {ヾ二ニ - ´: :/ V: :|: :|: / }, ヽ: :| /! : : : : : : : : / V |: :|/ ハ ヾ / : : : : : : : / V :/ ト、ヽ. /: : : : : : / V | ヽ ヽ /: : : ,. '´ ', | ヽ \/:,. ´ ハ
155 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 19:02:36.58 ID:0T9eCfso
,. .:´. :.:.. :三ミミミヽ .:..: .:`ヽ ´. . :. :. :. :. ´  ̄` .: .:ミミミヽ . .:./. :. :. :. :. :. :. :. :. : .: .: .: .:. :..`ヽ、 /. : : .: : :. :: .: : :. : : .: : : . ::: .: .:: .:.:.:.\ . : /. . : :/ : ::/: :: : : :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :..\ . /. : : :/. :.:./:: .::} .:} :.:.:/ :.:.:.:i:|.:l.:.l.:.::.:.:.:.:..:i /. : : :/. :.:./.:,.ィナナ.:´:/:/. .: .l:|.:l.:.l.:.:l.:.:.:.:..:l : : : : {. : ./レ'´.:.:〃∠/:/: : : :从ナメ、.:l.:.l.:.:..:l うん、それじゃあわかりやすく説明するね。 : : : /{: :/l/: :.,.ィテ弌 l:/: : /i:ハ.:./.:l.:.l.:.l.:.:..:l : : / l/ \/ イ i.:.。1 /:/ リハ∧.:}.:.l.:.l.:..:,′ 例えば、Aという街を攻撃する時 : /} } } ヽ廴り ´ jりソ .l/:./:/::.:,′ ノ ノ イ} ' ' ' , ` {レイl/l/ l/ ナポレオンの場合、自分の頭の中だけで作戦を練るの。 〃 〃i __ ,.イ.:./ :} 〃 〃.l.:i丶 ´ /:.:}.:/.:/ そして必要な命令を、各司令官に伝令する。 _人 / lN 丶、 _, .イ⌒ヽ}.:./ `ヽ ∧ < l/ その命令の内容は、細部まで細かく指定されているの。 、 \ ! ヽ、 ヽ\ \ ! //入 何時何分に、どのルートを使って、 :::.\\ \ 1 //.:.:.:.:`ヽ :::::::::.\\ ヽ |//.:.:.:.:.:.:.:.∧ Aという街をどんな風に攻撃するのかとか。 :::::::::::::::|\\ -‐只 く.:.:.:.:.:.:.:.:../ }
156 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 19:04:05.28 ID:0T9eCfso
,. .´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.丶、 /.:.,..:.:.:,.:.:.:/.:/.:.:.:.:.:l.:.:.:.:l.:.:.:..l.:.:i.:i.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ /.:/.:/.:.:./.:.:/.:/.:.:.:.:.:.:.l .:.:.:.l .:.:.:l.:.:l.:l.:.:.i.:.:.:.:..:.:.:..:', /.:/.:/.::.:/.:.:/.:/.:.:.:.:.イ.:.l . .:.:.l .:.:.:l.:.:l.:l.:.:.l.:.:.:.:.:l.:. l.:.l ところが、それだと不測の事態が起こった場合 /.:/.:/.:.:.:/.:./.:./.:.:.:.:/.:|.:.| . .:.:.| . .:.l.:.:l.:|.:.:.|.:.:.:.:.l.:. l.:.:| /.:/.:/.:.:.:/.:.:.l.:.:.|.:.:.:./.:.:.|.:.| . .:.:.| . :.:l.:.:l.:|.:.:.|.:.:.:.:.l.:. l.:.:| 現場の司令官は臨機応変に対処できなくなる。 /./:.:.|.:.:.:.:l.:.:.:.l.:.:.|.:.:/.:.:./|.:.| . :.:.:| ..:.:.l.:.:l.:|.:_.|.:.:.:.:.l.:.:.l.:.:| l/l.:.:.:|.:.:.:.:l.:.:.:T.:.T:7T.:メ、|.:.ト、.:.:.:ト、< 士l:.:.:|.:.:.:.:.l.:.:.l.:.:| 河川の増水で指定されていたルートが使えなかったり、 l.:.:.:|.:.:.:.:l.:.:.:.|.:.:.l/-l/-_」/ \| ゝ\-l.:-|.:.:.:./.:./.:l.:l l.:.:.:|.:.:.:.:l.:.:.:.| 〒テテ弌 弐〒テテフ.:./.:./ /.:.l 肝心のA街に予想を上回る敵軍がいたりね。 \|.:.:.:.:.\ | ぃい。ソ l.:辷。ソノノ/.:.:/ .ハ.:.:l i \ヽ.:.:.:.ト、 ´ ̄ ;  ̄` l/l イ.:/ l.:.:! 戦場は不確定要素のオンパレード。 l: :l: i\.:.:.:.:、 ム X__ノ.:.:l l: :l: l: : :\:.:ゝ r‐っ ,.イ/ヘ_ノ弋}.:i.:.:l 絶対の安全策なんて存在しない。 |: :l: l: : : :i ::.:>.、 ,.ィ´.:l:l. ‘{}弐}.:.:!.:.l |: :l: l: : :.:.lレ'´.:.ハi` 、 __, .ィ´ノ:ト、.:lリ..‘{}弐}.:.:l.:.:l けれどもナポレオンはその不測の事態さえも |.:.:l: l: : :.:.l.:.:.:l i.}.:.:.:.ー---‐'.:::::::l l V ..‘{l}弐}.:.:l.:.:l ,. ィ7.:.:|: l: : :.:.l.:.:.ハ リ:::::::::::::::::::::::::::::〈ノ /{ ..‘{l}弐}.:.:l.:.:l 自身の天才性でなんとかできると思ってる。 / l :|l.:.:l:|: l: : :.:.|.:.:i .i i.:.:.:ー----‐´.::::/ /.:{ .,‘{l}77` > 1-、 // ll :|l.:.:l:|: l: : :.:.|.:.:l :l l: : : : : : : : : : :/ /.:.:.{___,‘{リ/ ,.´ ̄ `ヽ ――これがナポレオンの命令戦法。 / / ll :||.:.:l:|: l:.:.:.:.:|.:.:l :l l: : : : : : : : : :/ /.:.:.:./.:.:/ / / \
165 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/11/03(火) 19:14:08.65 ID:jpF/gBko
どんだけ天才なんだナポレオンww
157 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 19:06:03.71 ID:0T9eCfso
/⌒>=-.:.ニ⌒丶_ />'"´:.:.:.:.:.:.:.:.`ヾ、.:.:.`\ '´::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.ヽ /::::::/:.:.:.:/:::.:.:.:.:.:.:.ヽ::.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.', . /:/:::::/:::::::!:.,':.::::.:.j :.:.:.:.:.:';:::.:.:.:.:∨:.:.:| いくら天才でも、不測の事態に完璧に対処するのは無理なんだよ。 l:;':::::::l:::::;:::-:{:.:.::.:.:|:.:.ヽ:._ |::::::.:.:.:.l:.:.:.:| |:|::::::::l//:|∧:.、:.:.|ヽ∧.:.:l\:.:.:.:.| :.:.:| 現にナポレオン以外の指揮官との戦いなら勝てた場合があるから。 N::::::: ::: :|^f沁V\{ イ沁:|::::.:.:.:.:.| .:.:.| 、:::::\ヘ. Vリ ト::cj:::.:/ :.:.;':.:.:/ そこで、私たちは現場の指揮官に臨機応変に対応できるように、 . \:::::{::ゝ'' '' `7イ/l/:.:./ { |::T::lゝ ‘ ' /::::.:.:. // 作戦上の自由をあげるの。 . {ム::::::|::::> ,_. イ:/:.:.:.: /´ . \l//∧ j/< Aという街を占領するという戦略目標に対して、 _,イ/ /} / \ { 川 /ヽ_/ =≧、 『どうやって攻撃するか』とかの細かい指示は極力出さない。 } 川./ ∠‐=三三ニ  ̄ ヽ〉 /仏ル三ニ / __ \ ――これが訓令戦法だよ。 /{__{_}\ / / ヽ〉 /∨/∧__〉 / 〃 ー'⌒ j′ レ'/j./ / /^ __ | /l/ ノj / / 》╋ 》 |
_ ,..ヘ /::\ /:/ \ヽ /:/ヾ\. /:/ |::| /:/ ヾ\ /:/ :|::| /:/ '、:∨:/ |::| |::| ヾ:V |::| |::| __ V ___ |::| l::| '´ : : : : : : ` ´ : : : : : `l:ト、 , イ| : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:l:|: \ /: :l:|: : :/ : :/: : : : : : : \ : : リ: : : :\ /.:.:.:.: ヾ.:./ :.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.: !.:.:.:.ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ . / :.:.:.:./.:.:.:.:/.:.:.:. /.:.:.:.:.:.:.:.:.: l.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:丶 でも、それだと作戦の達成が難しくなりませんか? . /::::::::::: /::::::::/:::::::::/:::::::|::::::::::::::| ::::::::| :::::::::::::::::l:::::::::::ヽ /:::::::::::〃:::::::::| ::::: /:::::::/|::::::::::::::| ::::::::| ::::::::::::::::::l ::::::::::::', 現場の指揮官が勝手に作戦を変えて、 ,′::':::::::l{:::::::::::|::::::∧:::_/│l:::::::::::| :::_:::|ヽ:::::| ::::::::|::::::::::::::l l:::/ ::::::::l|:::::::::∧斗七! | |ハ:::::::│:::::`ト |::∧ ::::::|:::::::::::|::| 独自に行動してしまう危険性があります。 |::| :::::|:::::|:::::::::| Ⅵ_ ハ| l{ ヽ ::::|\::::| |:ハ|::::::,' ::::::} :|::| |::| :::::|:::::|:::::::│,ィ仟乞トヽ \| テ外、|:: /::::: /| :|::| |∧::::ハ::::ヽ ::::l癶ぅi::::j | iぅl:.::::j癶/:::::::/7::|リ 『臨機応変』が『独断専行』になってしまったら、 ヽ:{ \::\{! {^して |^iして i}:::: イ:::{:/| \/::::ト、::\ V少'' `ヾ:少 彳´ } :::::l:| 勝てる戦いも勝てなくなっちゃいます。 /::/::\_l ̄ ヽヽ ' ヽヽ /_,/ ::::::l:| /::::{:::::::::∧ - 厶:::::: {::::::八
158 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 19:07:34.42 ID:0T9eCfso
_ _ /__.:.<.:.^>´.:_.:\ヘ、_ _,∠厶=::≧':∠三:::≧_` .:.:.:.:.:`丶、 '".:.:.:.: ̄.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ . ∠/.:.:.:.:.:.:.:.: /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\.:.:.:.:.\.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ /.:.: /.:./.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.::l.:.:.:.丶:.:.ヽ.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. /.:.: /.:./.:.:.:.::l.:.:.:.:::.:.|.:.:.::|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:'..:.:.:.:.:.:'., :.:.:.:.:.:.:.:.:'. そう、その点こそ訓令戦法最大の欠点なのよ。 ,'.:.: /.::;'.::l.:.:::::|.:.:.:.:::.:.|.:.:.::l:.:.:.:.:.:.:::.:.:.: l:::.:.i.:.:.:.Ⅵ::::.:.:.:.:.:.l |.:.:/|.:::|.:::|\/|.:.:.:.::|.:.ト、.;ィ⌒.:.:.::|:.:.:.:.|:::.:.|.:.:l::.l:|::::.:.:.:.:.: | 現場の指揮官の勝手な判断で、 |.:/│,'|::::l.::∧|.:l.:.:::Ⅳメ:.:lヽ::.:.:.: l:.:.:.:.|:::.;ム.:.Ⅳl:::::.:.:.:.:.:.| |/ j/ |::::l :::坏ハ.::T^ 行外千':.:ト::.:.∧/圦リ::::|:::::.:.:.:.:.:.| 作戦全体が崩れ去る危険性がある。 リ:ハ::ヽ小リ ヽ{ iト沙'_ \| Ⅳ 〈 \::i:::::.:.:.:.:.:.| ヾ∧ :::}^r'//////` ´ |{} j _,ノ::i:::::.:.:.:.:.:.| 勝手に動いた指揮官の行動を見た別の指揮官が ヽ八 ハ_厂}:::::::i:::::.:.:.:.:.:.| \`^⌒ ,':::::{: {: }:::::::i:::::.:.:.:.:.:.| 勘違いの解釈をして混乱を深めてしまったりね。 |\ イ/:::::::{: {:_}:::::::i:::::.:.:.:.:.: | |.:.:::`T:瓜 ,:.::::::{:_厂!::::::::{:::::.:.:.:.:.: | __/___,:斗 ∧ /:.::::::.:.:.:.:. 人:::::::>=ミ:.:.:. | r< |│| |iい /:.::::::.:.:.:::::/ ー'´ />、| {i | |│ l、 /.:.:.:.:.:.:.:::::/ //^⌒\ ∧ ヘ\\. | /.:.:.:.:.:.:.:::::/__// >、 ∧ \ \ヽ \ レ/.:.:.:.:.:.:.:::::/二二 / / ̄∨
161 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 19:11:11.27 ID:0T9eCfso
/⌒ヽ /:´`ヽヽ,. -- 、 ,.イ , : `ー 、 フ三ミミヽV/ ミミヽ: :\ / ノ ,: L/: : : : : : : : : : : :``ヽ: : `ヽ ,′ '´ }: : : : / /:/ノ: :l :l:.l: : : ヽ: : : ', 〈 , イソ: : : :/ :/://: /.l: l.:l.:l.: l : ',: : : ', ハ ノ:!.:!.:.:./.::///.:./:/l.:.l:.l.:l:. l : :l l: :l l _ノノ ,.ィ´l.:.:l.:l.:.:メ、///.:./://l__Ll:.L:l : :l:.l: :l l けれど、もしもよ? 「く: / ∠エⅥⅥ:lV行メ、l/l/<仁/リ: :l. ://: /,′ ! `ー─一 '´ /:/ト、ト{.りソ 弋辷ソチl: /://: // 指揮官の補佐たち全員が共通の作戦理念を持ち、 !`ー====== ¨´/ ̄``ヽ小' ' ` ゝ‐く,.ィ介V: :/:/ / `ー--------‐'7 い`ヽ 「 _) ' '/>介く: /:/ 互いを良く理解して課せられた作戦内容に深く精通し、 人 / い ,ゝ-- < ,fソ:::{ }.:イイ //;′`ー─---イ `ヽヽ ハ!/'´: : : : ,.イfソ:::::{ }.:!! 独自の行動をした指揮官を見た別の指揮官の補佐が、 /: /:;′ ! .: : //: : :: : :; ィ´ / / l:.!! /: : /.::; ハ ! j/: /:: : :; ィ´ 〈 / / /.::!! その意図を正しく理解する事ができたなら? /::〃: : { l! ,.イ: / : :::/ \_ \/ /./. .: !! /./ l: : : :ハ ノノ/ l/: : ::::( ``Y´ /`ヽ: :ヽ\ /:/ ∧: :./.:ハ //! l:ト、: : : : : : : : :フ ノ 「|: : : \: \\ 互いが互いを補完し合い、自分の行動に対して責任を持つ 〃 // V:/: : ヽ ,. ィ´: : _」 l:! ヽ: : : : : : : : : 二フト、: : : :\: \\ 〃.// l:ト、ト、,r‐`ー'´ー =ニニニニ リ \: : : <ノ ノ1 /ユ、: : : \: \ ……そういう補佐官がいたなら、どう? l//∧ l:!__ゝ .., _ __ _ Q/: : /1 /ハヘヘ: : :ト、.\ l/ ヽ、 .リ: : :, ゝ-ー ノ : ィ´、 | |い ヽ l: :.l \ | 「 : : : : | ノ: :,イ \」」> ‐イ: :.l | l二ニ : :| . : : : : : :/: : :/ ハ /: :/ !_ノ: : : : : :| . : : : : : : : :/: : :/: ノ: :.`ヽ /: :/
163 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 19:12:36.47 ID:0T9eCfso
/ / jレ l \ / / ヘ. \ \jl \ / / / ヽ ヽ リ ヽ . ,' / / | ', ヽ ヽ '. i ./ / /{ / ,' │ } '. i | ; j //⌒/ / / ∧⌒\} l l│ | i | l j _厶/ // / j厶 |,ハ |│ l | | |x价//ハ. / / '价/心 | / , | j | l 八 、|/イト.:::jr| // {ト.:::jr ハj / / /|/ . } ヽ {\ ヘ.弋__沙 ゝ_沙 / //|/ j | 八 \_ゝ´.:.::::: ' :::::.:.厶イ/ ――!!! | /! ーヘ ー ‐ /ー'八 | !.| l | 丶、 イ ハ もしも、本当にそんな事ができるなら、勝てます! j/ | | ! ハ.> _ イヽ| j│} { ∧ 八 /´ } |k'⌒ト、 ノ|/'ノ 私たちでも、天才に勝てます!!! __ヽ{\>ヘ ∨ ヽ} ` < __ /\\\ ヘ | |│| \ /\. \\\ 、 | // / / ヽ . 〈、 \. \\ヽ. \-、 -j // / / /| | \ \. \\、 丶 / / / / / '|
-─‐- 、 /:.⌒丶、 /.:.:,._-=::::≧`.-=≦:::‐-ヽ-. _ /.:.:/.:.:::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.- .:.:.:.:.`丶 /:/:::::::/.:.:.:. /.:/\.:.:.\.:.丶:ヽ、.:.:.:._\ /:::::::::::::/.:.:./.:.:/.:/ ヽ:、.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:\:\` そうだよ、私たちでも勝てるよ、あのナポレオンに。 /:::::::::::::/.:.:./.:.:/.:/ i:い.:.:.}:.:.:.:',.:.:.:.:ヽ.:ヽ /イ::::::::: ,'//⌒ハ{ }⌒j.::ハ:.:.:j.:.:.:.:.:.:!:.:.} ハンニバルを倒したのはスキピオだった。 . レ:|::l::::::::|::::/ x=ミ x==ミ | :/.:.:.ト.:.:.|∨ _j_:!:::::::Ⅳ〃价ハ f价ハ }}|/.:.: 小.:.:| けれども、そのハンニバルに勝てるようにしたのは、 ぐ:八::: 小 '^弋抄////,//弋抄 ^ハ:./:jハ/ /\/\:l:∧ ,'_ノ::/:|:.:.| フォビウスなんだよ。 l/⌒>rヘーヘ (⌒) /::::::::|i::::|:.:.| {:/:::{:{:::::j|:ゝ、 ィ::j| :::::::|i::::l:.:リ 私たちが必要としているのは天才じゃなく、 |「:|::::|!{.\jレー| ` -<|ー<:!、 ::::|i::::Ⅳ Ⅵ:::ルヘ ¨/ /} {「\ \リ:/ 天才に勝つための頭脳集団……すなわち仲間なんだよ。 ヾ:{ ∨イ: : :.\ Y: : 丶、 j/ _x<: : : : : : : : \_ ,|: : > 、 r≦三三ミヽ、 ヽ` j ィ彡三≧、 / `=ミヽ、 \/ x彡'´ |
162 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/11/03(火) 19:12:21.95 ID:jpF/gBko
なるほど
164 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 19:14:07.40 ID:0T9eCfso
【解説席】
_, -ー,=、ッ-、、.-‐、 //´ ̄´ ` ` ヽ / / ;ヘハ l ハ / / l | | _l_ | | /_,..┤ zビ''| ´リ `l リ こうして同じ理念、同じドクトリン(戦う方法)、 { _ | | _,.l ''ー' ___ l`r{ ト、 ミ T´ | === ` ̄´|´ハ _ そして気心を知り、自軍の状態や作戦への ,' r-,、{ | | xxx xxx|l'`∨ ,'/∨ `| |、 ー'ー' _,. ィ'| _| 同じ考え方を共有する頭脳集団が求められました。 / ヽ、| | `ヽ' ニ '´ | l.|,イ // ヽハ | , | | | そういう補佐役がいないと、臨機応変に行動しても、 / /__ l ヘ リ /_ ┼┐ }-、', | '´ ` -'/ ,人' ム /、/ ト、ヽ.| 友軍との連携ができなくなるからです。 ` Y ヽ、 ,.┤ ヽ'_ `T ┬'T´ l ,〉 そしてそれが『参謀本部』でした。 ` 'ー┴r'フ´
r'ニイ : r=〈、: : ,、: :く^; : : :ヘ : :ヘ l |: :ヽ} : :ヽ: :>ヽ`: : .:J、: : ⌒ヽ. ヘ l l:.:.:*ゞx : : (: : `ヽ、: : :.ヽ_: : ヽ、} l ナポレオンの雁字搦めで、融通の効かない ト- ': : :._ > ― f' ¨下. ̄.ト、 ̄` ヽ、 } ノー'´ ̄ / l. ,ィ ! } ヽ._レ}-ir' i ,> 命令戦法に対抗するために、 ∠ィ 「` 7 十ァ-j、/l イ! ヘlニj_ハ. ハ | ! / i .i ,' ,ィt7示x jノ j' '行h;} jノ!| ソ .l ある程度の自由な訓令戦法を採用するのは、 { ハノV / ト'じ_;:} 弋tタ ! !i i | ゝ} | 乂クソ 、 、、 ! i.| ', ! まぁ理解できるとして、どうして参謀本部が必要なの? ,'-| ト, 、、 ! ! l ', ! . 人ニ! | - 、 / |l ',. i 指揮官同士で訓令戦法を採用すればいいのに、 , ``| |ヽ、 '´ イ.| !| ヘ V ,' i ! |. ` 、 r' ! | | .| 、. ヽ\ どうして頭脳集団となる参謀が必要なの? ,' | i| |`丶 __ _フ ´) V || ! .| i ヽ ,' レ'T. | / \_l| |__| ', / ,'ー-イ i |、 / / `| |/`ヽ /
166 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 19:15:34.54 ID:0T9eCfso
,.-‐' ´フ^ヽ,`イ´ヽ,.-ヘ、 / / , , ` ヾヽ / / / / ,' ', ∧l ` ヘ ' / / ,' l l l゙‐-‐'| l ', ,' ,' , l ,斗ト,| ト-、l , ハ {`ーー '| l | ハ ハ| リ |. l | l| ト- 、_ |l l | | '-' ' '└r',' ハ ,l、ヽ `ハ ___,|r´ ┃ ┃r‐l‐'''´ その理由について、後代に参謀総長となる ,' `ヽ、γ| ̄ | | ┃ ┃l | ,' ,' /ヽ.| ', .| ', | 大モルトケはこのような言葉を残しています。 ,' ,' / ハ. ', | _ _,ノ | . ,' ,' / ,' ', |`ニ、r‐、‐ T´ | .,' ,' / レヾ, |',=ニ| /ス| | ,' ,' / / ` '、 ',.', | // ハ | l / ,' ',`ヽ、ト', レ'/. | |
_ _,..-'⌒ ' ̄` ‐ 、 / / .: ::. ::::::::..ヽ _,/ ハ ::..ヽ::::::::.ヽ  ̄フ / { 人 ト、 :::::l:::::::::::ヘ | l l i八iゝ、 l ヽト |:::|i::ゝ {ハ| { i__レ__ゝ ヽj __j_Vl ::::::!::レト | ノ ト{ ィfァッ ィfテ、i::::::|/:/ \ ヘ{ iトi. 辷ソ . 辷ノ|::::/ヘ{ {ミi⌒f.} i ト、 _ ノi::/ ─ {ニ} o } 〉 !ト! ゝ、 .._ ,.. ィ'´ j! 『自らあえて決断する将帥に補佐役はいらない ヽ`´ノ _,-─ '´/ {\ | `‐´} /i || レニ二ニi ` ̄/ヽ 部下はただ従い、実行するだけ }:::::::lr´::::::i !! !====! //::| /:::::::::ト、:::::::::i || i i //::::::i けれども、いつの時代でも {::::::::::::::::〉、::i i ll i i //::/:::::i i___,ヘ::i i ヾ i m / //::/:::::::::i そのような事はほとんどあったためしのない i ニニニニニニニニニニニニニニi i i .::::i::i 第一級の理想である』 i i .:::::::::i::i ! ! ..... .::::::::::::::i::i i i .::::::::::::::::::::i::i ――『戦争理論について』より i i .::::::::::::::::::::::::i::i i L____________i::i `───────────‐'⌒) /
ヘルムート・フォン・モルトケ
167 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 19:17:03.06 ID:0T9eCfso
/ / } 〉 . ,′ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄l 〈 │ / | | | / | │ | /`'ー=ァー─:─‐‐┬:-,、:┬―< ! ,'! ∠ ィ: :.::/:,/>、/_;∠/ |: 厶:斗:│: !:\ | / |: :,/|〃卞i:::j「 / j/ イi::卞小∧| ̄| つまり、フリードリヒ大王とかの『至高の大将軍』は . / /|∨:| ちソ ちソ ハ| ' | / ト|: : :| ー , ´ !: :| | それこそ例外的な存在で、普通はそうじゃないっていう事? . / /: |: : :| `` 八:|ヽ. ∧ / /: /|: : :|l\ ∠ ) _ イ: : :| \│ . / /;∠ |: : :| ` 、> 、..__.. イ │: :/⌒>‐、} { / >‐<`ヽ\`ー┴'´/ | |: :(_ノ⌒丶\ / / / /⌒'く \ ,/l | |: :/レ ⌒\ / . / // { /⌒ヽ. \ / | |: :V⌒丶 /
/ ,.‐-y'´'ヽ/ ヽ-゙-ヘ / / , / ∧∧ ', ',ヽ ,' / l l l ,'‐-' | | | l 'ハ ∧' ,' l | ,リ _リ l l l l l ト、 'l l`ニ´ ` ̄-r'___「 わかりやすく言えば、その通りです。 / ヽl ̄'l ==== === ,'´ | / ,∧l | { l| 確かに自分でなんでもできる将軍がいるなら ,' / ', lu_ ,、 _,.ノ ,'| ,' / ', .lヘ ',三|{=', | 'l | 参謀なんて補佐は必要ないんです。 ,' ,' ', ', ヘ ', |,l ,}| ,'.l | | l l /ヽ | ヘlレ'',´ l-‐' l | ですが現実問題として、そんな将軍は非常に稀です。 |l L._ハ_ }-‐',=l<,ヘ.ヽ{ l l l `ヽ.| `'、_ ` ´ ',´ ̄ `レ' ',゙T'''''''T'7´ ',ノ. レ
168 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 19:18:35.47 ID:0T9eCfso
_ ,. -‐フ^ヽ--/ `ヽ、_ _ ,.イ  ̄´ ヽ' ,、 ` `´ .ヽ しかも国民軍は数十万もの軍勢を安価に // , ,'ヽ,/_ ', l ヘ / / ,' | `´ l l ', ', 集められて規模が大きいのは上記しましたが、 . / l ,' ,' __l__ リ | |_, ', ', ,'- | | ,' ハ `゙'ト ,ィ''´L.....__', ', 代わりに、それを管理するのは大変な仕事です。 | l_l _, r-,.-‐‐-.、 ,,-‐‐‐、 |` r-' | ´ l弋 _,ノ ヽ、......ノ ',‐''´', 武器・弾薬・食糧はもとより、 ニァ| |  ̄´ ', ', l | | 「 ̄ ̄l ', l 兵士の待遇や訓練といった雑務が膨大な量になります。 ,lヽ | U | | ,ノ l l l .l_ | _| _,..ィ' l これを一人の指揮官にやらせるのは負担がかかりすぎます。 | ', ',`>‐、-- ̄r‐ヾ´ ',. l | ', ', ヽ'´ `| \ ', l
/ / } 〉 . ,′ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄l 〈 │ / | | | / | │ | /`'ー=ァー─:─‐‐┬:-,、:┬―< ! ,'! ∠ ィ: :.::/:,/>、/_;∠/ |: 厶:斗:│: !:\ | だから頭脳集団となるべき参謀本部が / |: :,/|〃卞i:::j「 / j/ イi::卞小∧| ̄| . / /|∨:| ちソ ちソ ハ| ' | 必要とされたんだね。 / ト|: : :| ー , ´ !: :| | . / /: |: : :| `` 八:|ヽ. ∧ 実際に指揮を執る指揮官の負担を軽減させるために。 / /: /|: : :|l\ ∠ ) _ イ: : :| \│ . / /;∠ |: : :| ` 、> 、..__.. イ │: :/⌒>‐、} つまり、中間管理職としての参謀本部! { / >‐<`ヽ\`ー┴'´/ | |: :(_ノ⌒丶\ / / / /⌒'く \ ,/l | |: :/レ ⌒\ / . / // { /⌒ヽ. \ / | |: :V⌒丶 /
172 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/11/03(火) 19:21:12.11 ID:UOjDs5Y0
その参謀グダグダが昭和期の日本陸軍だな
174 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/11/03(火) 19:21:52.71 ID:jpF/gBko
参謀の辻さんのことですか
171 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 19:20:02.23 ID:0T9eCfso
,..-、_‐',..-、 ̄_.._゙'¬-.、 / , ´ `´ ヽ-‐-.、`ヽ、 / / / / ∧ ,ィヘ \ ヽ 参謀本部が必要とされた理由はもう一つあります。 / / / /l /‐ヾ--| l l ヘ . | l | ハ | | | | | ', 臨機応変を可能にするには他の友軍との連携が重要です。 | l | | ,.斗ヒ'| ヽL_l. | l | | ハ | | ,ィくヾ, ''_,.≧‐.| イリ`ヽ そして連携には、友軍同士が互いの思考を理解してる必要があります。 `' ゙-,ヽ_|〈イ::l ゙ '_ノハヽl'‐-、/レ'ミ |. l マリ l::{゚ハ::l ,〉 |_, そこで共通の学校で、軍事学を一から勉強する事が大切になりました。 l l `´ 、 .込イソ | | | | .ヽ、 __ `´ | | .| シャルンホルストが最も重要視したのは、参謀の教育でした。 〉 レ゙、-.、.'、_,)___,..、イ | .| / | | ヽ、 `´ ノ ハ| l || l / | | ヘ`゙'ー'" , |l| | | | . / //〉、.| ヽ / ハ _lノ | |
/ / / / / .∧、v´'ハ | ハ | | |/l | _|_ .| | | | | .| .| .L では、ここで仮に参謀がいないとして―― | | 「`≧ト、 /,/,斗≧、_ | | .| ヘ=-r'ーr 〉'⌒ヽ ´' 、ィ=ミ、,_ ,イ / |_ 訓令戦法のため、それぞれの指揮官に . | |〃 l:| 〃 ハ 「'‐-、._/ | ` . | l l:l ,リ. |:| ,リ.| / 一から軍事学を勉強させるワケですが…… | l ゙'‐‐'" ゞ、__彡' | ハ¬ | .l XXX XXX/ / ノ 軍事学の中には地図を描いたり、定規やコンパス片手に | ヽ、 ゚ / /イ | `l‐-=、,____________,../ / | 田舎道を実地で測量する事も必要とされます。 | | | | / | `'ー‐'" ./ / | | | | ゙|ヘ \ ,./ ハ |
173 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 19:21:36.18 ID:0T9eCfso
/ / / / / ヘ ヘ . / / l l l l`゙ ''"´ | | / イ | | | | |l | | /| | l| | | | | ハ |/ | | l 大ト、L,斗'__ヽ、,,LL,,,,,斗| l |____| l | | 「リ三三三 ノノ´ ノ | | ヽ--'r──'  ̄` 三三三三  ̄ ̄ └ | | ========三三三三======= さてここで質問です…… l| | 三三三三三 l | | 三三三三三 コンパス片手に田舎道を測量するなんて事を | |. / 三三三 | | l U 指揮官(大貴族やユンカー)が本気で勉強すると思いますか? | | \ ,..-‐''ヽ | | |` ' - 、 _ 弋____,ノ __,..,/ | | | / ` ニ=ー=ニ´ /
177 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/11/03(火) 19:23:12.15 ID:Ub9izD2o
しないと思いますw
178 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/11/03(火) 19:24:02.78 ID:jpF/gBko
しないと思いますww
179 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/11/03(火) 19:24:36.48 ID:qEFenro0
しないと思いますwww
176 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 19:23:04.84 ID:0T9eCfso
/ / + ん ⌒y' + ノ⌒) ノ:|ハ .′ |)V⌒ /' /ヽ x / +| i | |ノ + (__んノ /′ノ /) (__,| | _|__ ノ`¨ 7 ―..┬‐.ァ..―――――く | `i 7′ :ト :/|.:/|.:i:.ハ:∧:.ト、 :|ノ:.:.ヽ、`:廴 |/イイ:/lル,≧ミーハ′}ー},ム≦ト、トヽ:V 丁 あーーー、なるほどね。 } 从 /'|_r::ci` ' |_r::clヽVト:ト} | / . | .:l {{ 廴ツ 廴ツノ' }: | ∧ だから参謀本部が必要だったんだ。 i |:.i ww , ww 小:| ' ヽ ノノ ∧小. 八 :| i 指揮官の職業にいる大貴族が細々とした / ノぐ} {)\ ∠`ヽ , イ} :/{ { / / ヽ|l{ |.i> . __ . イ/.// :∧ヘ ハ 軍事技術をマジメに勉強するハズがないから。 . (_))イ´ |: :l l..ヽ、 ` ー ´ /../ ': :i{/.ヘ 〉、 ヽ } | |: :| ヽ_.\_彡'_;;/ |: :l| `=ト、 丶 ∧ } } | (こ)__ ヽ/.._jD) |! :l| | ∧ /....\ノ |. :l|  ̄ヽ/|ヽ/ |! :l{ | /....\ 【解説終了】
180 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 19:25:03.92 ID:0T9eCfso
――シャルンホルストは何よりも参謀教育を大事にした。 そして意を同じくする人々と共に、着々と軍制改革の諸計画を練っていた。
, --.. 、 ___ ,. .:´.:.:.:ニニヽ\´.:‐‐:.`ヽ ,. '´. : : :彡´: : : :`:.:.:.:´¨¨ ヽ、ヽ /. : : ::/: : : : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト、:.\: `ヽ、 / . : : :〃. /.:.:.:.,.:.:.::/: : }:.: : l: : ',: :.\: : :\ ,' . : : //: :/: :.::/:.:.:/: : :.ハ:.:.. |: : :ト、: : :ヽヽヽ\ ,′. : :l/: /: : ::/::.:./l: : :/ 1.:.: |_: :ハ.:}: : : :', i: :', 将来的に起こりうるあらゆる戦いに備え、 i:.l:.: : : :.:.:|: : :.:|.:七 T´/ /'|:.:/l.`メ、l.:}.:.: : :i l: :.:', |.:l:.: : :l:.{.:|: : :.:|/ __|/ ′|/ l/,,_ lハ: : :.l:.l:.:.:.:l 作戦立案及び軍事研究のための |:.l:.: : :l∧|:.:|:.:.|>七ミヽ ′ 仁ヽ、1.:.:〃.:/lハ! l. l:.l: : :/`ヽ|:.:.|ト1rイ! トrイ1ミ} 〃.:/.:! ′ 常設参謀本部を設立する事を目指します! ',l.:l: :〈 ハヽ|V沙ソ 似ツノ〃 .:/.l/ ヽ: : :Y´{ V1 ''''''' ′ '''' j.:.レ'.:.:.| そしてフランス軍に対抗するために、 ヽ从 } {:i _ _ ノ.:.:.:.:.:.:j `{ L_ノ:L ´ /.l.:.:.:,.:.:.;′ 一般兵役義務制度の導入、陸軍学校の設立、 { |\.:.:.:| > _, . イ´`ヽj.::/.:/,′ ,. イL」 \:| / \ l/:.// 乱立している軍事官庁を統一した陸軍省の設置、 ,. イ、\ ヽ | `77.:/、 /´.:::`ヽ\\ \ | .///.:.:.:.:\ 市民階級への将校登用の門戸の解放、 ./.:::::::::::::::.\\\ \ ノ| ///.:::::::::,. イ \「  ̄ ̄ ``ヽ ヽ\ V⌒) ///.:::::::/ i 不名誉な体罰の禁止、他。 l \\\ / /⌒V.:::::/ |
181 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 19:26:34.38 ID:0T9eCfso
, --.、 /⌒ヽ、/. : : : .\ _ / . ミミヽ . : .彡ミミヽ: : : : : .`ヽ、 ,. :'´ . : : : : : : : : .`丶、: : : : \ /. : : : : : : : : : : : : : : : .\: : : : .ヽ 〃. :/ . : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.\: : : :ヽ /.:./ . : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ: :ヽ: : : : :.l: : : : :i /.:./ . : : : : : :.l: : : { : : : : :.:.i: : : : l: : :l: : :.:l: :l: : : : :| l. /i: : : : : :i: _⊥_: {: : : : :.:.:.|: : : ::l: : .|.: : :.|: :l: :i: : :| |.:|:|: : :.:|: :|: :ト`メ、: : .:|: : |: :,. :ィ´: }:.:.: .:|: :L:.l: : .| やる事は山ほどあるわ。 |: |:|: : :.:|: :ト、| \: : :.|\レ'ヽ :ハ:ハ: : : l: :l | l: : :| Ⅵ:ト、:.:.:|.:.:|T テ㍉ヽ.::| ィナテテそ: :/:./V: l: : :| 気合いを入れていくわよ!!! N |\|ヽ|弋辷。ソヽ| ⊥込ソノ l/ :/ ハ:.l: : :| `ヽ: :.ハ ' ' ' ' , ' ' ' ' ' く l/ ハ V:.l: : :| 1:/.:ハ u `Y´ ハ1:i:l: :.:.| } : i: |\ r‐-‐っ /{X. :l」:ト、: : | i: :.:l: |:i l> 、´ ̄ ,..イ.::::{{ }: :i: :! \| l: :.:l: |:| レ'.: / >=<.::::::|/{{ }: :l:.::! ヽ |: : : :|:レ': :./ i.:.::::::::::::/ {{ }: :l: :j /⌒ヽ |: : : :|: : / |.:::::::./ レ': :./::// /⌒ヽ} |: : : :| l/ \ |.:./ /: : /::/ / }
182 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 19:28:04.09 ID:0T9eCfso
【解説席】
,. '´ \ / __.. -- ‐‐ -、 ) / L <´ `ヽ ⌒'l | / | >< ノ ) ノ'{.| ,′ | 、-' __ > ー ''ゝ,,,,_ / }- '_ ー≦}: ;ィ: ム`: : : ヘ / _ノ-,, - ニ: :ノ }/ j!-ミj: ヘヾヘ / __,,, =フ: :,イニ-- く ノ イ:ハ }〉ルヽヾj ,′ ,,∠ィく/{!::::ハ ' 弋リ リヘ / イヘ: :.ヘ 弋zリ 丶 | ヘ ノ _ ,, - '´ ヘ、ヘ: :ヘ  ̄ _, 八. ヘ いい感じだね。 _, <´ ノ`ヘ: : ヘ r  ̄ ノ /, ヘ _, <´ /: : : r=ヘ、ヘ- _` イ: :.ヘ } プロイセンの軍制改革がいよいよスタートかな? ー  ̄ _ <´: : : :./ ‐ ヾ、‐'ヽ ̄、: : : : : } j _ - '´: : : : : : : :/ _ヽ、_ ヽ:.ヽ }: : : : ノ ノ _ ー ´: : : : : : : : : : : :.{ /:.:.:.ノヽ`ヽ、l!ヽ: :/ / __ ー‐ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : | (:./´ _ イ´/、. / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : _:_:_:_:_;,;,;,;,; ニi ー ニ : : : :_;, ィ ヘ. }/ : : : : : : : : : : : : : : :> ´: : : : :_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_: -- ー ''' ´ ヘ.| : : : : : : : : : : : : /> '' ´: ̄: : : : : : : : :ハ \ \、 : : : : : : : : : : : イ´: : : : : : : : : : : : : :./′} \ ヽ 、 : : : : : >イ: : : : : : : : : : : : : : : : :/ /' | ヽ 、 ヽ、
183 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 19:29:37.61 ID:0T9eCfso
_,. -ー‐-_- 、 _ , '´ /`'‐-'´ ヽ,'´ `ヽ-‐ヽ / / / / , , ,ハ / / / l ト、,-l | l l ハ | __,.| | l | | l | | | これからしばらく後、 彡ニ| l|ト.、__|__| _L斗 | | | { ハ__|_______,´ _____,゙T‐ l | イエナ・アウエルシュタットの二重会戦で l‐- r'| | TiiTT ` ̄├‐「´´ | 'ヘl | |ll| l l | プロイセンは歴史的な大敗北を喫しました。 . l , | |U ,...___ ノ | .| ,' | 「ヽ -`ニ´,-r‐T´. | | ,' | | ` ´ , ', | |
/ ,r ___ \ . / r‐ ~ ̄  ̄`ヽ、) / / | ! / _, ---―一=、ー‐-- k . | -‐' ´ / イ // ヽk__.| , ヽ | /__ , ,f.-/ レ'!' !ヘ天T }~ヾ、 ━━┓┃┃ . | ~ / ノv´レz==、、 z,=、、N ┃ ━━━━━━━━ | / ィ´ ! (( )) ((_)) |.| ┃ ┃┃┃ | ハ | `¨¨´ . ̄ ,.}.| ┛ | ヘ_」 | ,v ,v' ,. _ ,,'~ '~ノ | ゚ 。 | / | |、 ゝ'゚ ≦ 三 ゚。 ゚ ,| / l | | ㌧-`≧ 三 ==- / ノ ! | |」^Nヘ,、-ァ , ≧=- 。 /| /. | | ヽ、 イレ,、 >三 。゚ ・ ゚
184 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/11/03(火) 19:30:22.25 ID:qEFenro0
ちょwwww
185 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/11/03(火) 19:30:29.77 ID:FTCM2Nwo
そう簡単にはいかないのねww
186 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/11/03(火) 19:31:06.23 ID:MogLf36o
まあ、人材育てるのには時間がかかるしねえ
192 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/11/03(火) 19:36:16.42 ID:XWGSBogo
市民階級への将校当用門戸の開放とか、官庁をリストラして陸軍省を設置とかは、 旧来の利権持ってる奴らが反抗しそうだし、一般兵役義務もサジ加減が難しそうだから
187 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 19:31:08.87 ID:0T9eCfso
――ナポレオンはアウステルリッツ三帝会戦において、オーストリア・ロシア連合軍を破った。
オーストリア皇帝 フランツ一世 ↓ -― ̄ ̄ ` ―-- _ ロシア皇帝 アレクサンデル一世 , ´ ......... . . , ~  ̄" ー _ ↓ _/...........::::::::::::::::: : : :/ ,r:::::::::::.:::::::::.:: :::.........` 、 ,..||-ノ─ソ彡 , ´ : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ /:::::::::::::: : ,ヘ ::::::::::::::::::::::: : ヽ &. : : : : : : : : : ミυ ,/:::;;;;;;;| : ::::::::::::::::::::::::::::::/ /::::::::::::::::::: ● ::::::::::::::::: : : :,/ ミ.: : : : : : : : : : : : : : 〃个 と,-‐ ´ ̄: ::::::::::::::::::::::::::::::/ /:::::::::::r(:::::::::`'::::::::::::::::::::::く ,!::: : : :,-…-…-ミ: : : : :',u (´__ : : :;;:::::::::::::::::::::::::::/ /:::::::::::`(::::::::: ,ヘ:::::::::::::::::::::: ヽ. 三 : : : :i ;;;/:' '⌒' i: : : : :}  ̄ ̄`ヾ_::::::::::::::::::::::し ::::::::::::::::::::::: :●::::::::::::::::::::::: : : :_> {:: : : : |:::+;;; (;;;_ .|: : : : i ,_ \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: `' __:::::::::-‐ ´ .{ : : : :|ヾ ,.、 |:: : : :;! (__  ̄~" __ , --‐一~ ̄ .. ヾ: :: : i r‐- ┃┐.| : : :ノ __ __ ゞイ!ヽ┃ニ゙ノ イゞ‐′ / _ `` ー一'´ /´> )
l⌒l (~~ヽ、 (~~ヽ/)ヽ_)ヽ_) (\ /) ____ _」 L_ ヽ、_ノ > / > `ー' < ∩ (__ __)◎ (__ __) ,/ ̄ ̄ヽ / < /) / ∧ <~/ ヽ、 l l _」 L_ _」 L_ / / ̄~ヽ │(_/l l // l l ヽV /ヽ l l l (_ __) (__ __) L__」 ││ l l ヽ' l L/ ∧) l l l l 」 L_ l l l⌒l / / l l __/) ヽ_/ (/ l レ, / \ l ヽ_ノ / _// l l (___/ レ' l ○ /ヽノ `ヽ、___/ (_/ U ヽ_/
189 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 19:32:35.78 ID:0T9eCfso
――ナポレオンはこの戦勝を利用して、神聖ローマ帝国を解体。 新しくライン左岸を中心に『ライン連邦』を結成させた。 これは、ドイツ諸邦がナポレオンの軍門に下った事を意味していた。
_,-'´ヽ r'´>`ヽ `、 ,--''''''''''''''''7>、:.:.:ヽ i r‐--‐‐‐-v'''''''l ヽ..,, `'''‐-;;;! ! l;,r'´¨¨''‐;:!; -;,.lヽ '''''――--,,,,,ヽ, . !ヾ7;r;./ .: ,, -ヽ., "",,, \ ヽ::ヽ/: .:::.: \ヽ....,,,,,, \.ヽ,\\ `、:.:: .:;-"' i :l :ヽヽ.. ..,,- i,,,, ヽ ヽ ヽ, /,; l l /i:l\ i\ ;''',,,...., :l\..-,; ヽ\.丶.,, ,;レ,;l, i ''''',',,;- "'''- '''''" i \ \ヽ :i \ l l\ l '''-''' i;,, i ;,V:::: i:\ i l :\l ,,...., / \ :l i:::::: ;,\;,, .<''''-/''''''- ,,, :i -::;;;;;;'''" l /::::::l l::::::::, :: l "' </ ,: ヽヽゝ,.. ヾ., ノ ,,.-''-l:::::ヽヽ:::::iヽヽ/ ''-',-''' l l "'''''- ...,,,,,"''' ''",......,, <., :;; " ''' ''i''ノノ ::. "''--..,, \ "'',.. :::::::::::::... ...... -..,, \ \::::::,,,,,::::::::::::::... :::::::::::.. .:::l "''''' -:::,,.:::::::::::,,,,,,,:::::::::.....:::::::i
190 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 19:34:10.65 ID:0T9eCfso
――この事態に対して、プロイセンは当初の中立政策を破棄。 ナポレオン率いるフランスに対して最後通牒を叩き付けた。
そして両国は、交戦状態となるのだった。
/ _,,.-''゙/ //,.-‐''"´,.-'゙:/ _,,.., 流石に、このままはマズイからな!!! <.r'゙___,,..'r":::/ ,..,__,.r'"ノ:::/ `ヽ. l、_,.-''゙、.r‐゙''┬'"::::j::::`´,-''、 l, '-、''j 〉! |:::-‐'''"´:< ゙l l ,.、--――--、 `j゙/‐'-、 '‐-、:::::::::::::`ヽ、_l._l _,.、‐''",.:-‐‐'''‐=‐-、ヽ, ´ ヾ、''゙´`'‐---、 r'-、/`''"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/` ヽ‐''‐-、゚ ゚ `'‐゙uulj:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l ―― ``''‐、.__ `ヽ、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l ,.-''":::::`ヽ、 `ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::,゙ ―――― __/ __/ `ヽ、 ``ヽ、:::::::::::::::::/ / ̄ ̄ ,.:-'" ―― `ヾ、-、 `'‐-、:;;/ ――――――― ―――‐‐/――,.-'"___,,,,,..lヽ__ \::`''''‐-、/ 三三' _,.-'"´` ̄、,.、,.、_ //゙:::l ― \_:::::::::`ヽ、=―― ヽ、‐''゙_,,.、-‐‐‐‐‐‐‐-、.i,i,r'"´`''‐-、 `ヽ、:::::::::\≡≡=―  ̄ ――――― `ヽ‐-、‐-ヽ、 `ヽ、::::::\ ――――― `'''''''゙―― \::::: ===――――― \
191 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 19:35:38.08 ID:0T9eCfso
il ‐-、 ヘ ___ !l ```'''"´‐- ` 丶 、 _ | ヽ \ ,. ‐- `` `ヽ、 i!. 〉、 Z / ‐、 ヽ、 〉' '´- / ヽ ヽ`` ─‐- . / / i! i! / / ' ,. / ,.''! イ ' / ! !/ ,' ,' ' i l∠┴-、/.| ,'.! /| ,ィ |. i l ,' ,' ,' l l! / ヽl.l l ハ / l! i.l ∥! i / l l ! ヽ、 __,ノ ! l,' ,. --、!ノ.| /j i! l /| l l | ヽ / ヽレl/!' ,.、 ニャニャニャ!!! !/ | ,'! l ! 、_,.、 丶-,' /_ ! `ヽ i! ! ,' | .i! | /'´ T ./ l `ヽ \ フランス軍を三つに分割し、前進。 ヽ,' l i! |_ / j! ノ i! \ ヽ ヽ |ヽ |ヽ丶、_ `ー--' , イ /./ .l ヽ ヽ それぞれの軍は敵軍と遭遇次第、すぐに `! ヽ! 丶、_二丶/レ''ソ ヽ ヽ ヽ `丶 、__ 二>''´ヾ´ `ヽ 丶 ハ 援軍に駆けつけられるように、絶妙な 、 ! } i l \ l. 丿 ! ! 間隔をあける事! . \ lニ l l \ ,. ‐''"´ ! l! / 分進合撃だニャ! ` ー‐──┬─''''"´ | ! ,.'
''';;';';;'';;;,., . ''';;';'';';''';;'';;;,., ザッ . ザッ ;;''';;';'';';';;;'';;'';;; . . . . ;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;; . vymyvwymyvymyvy ザッ ザッ MVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、 Λ_ヘ^-^Λ_ヘ^-^Λ_ヘ^Λ_ヘ ザッ ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λ __,/ヽ_ /ヽ__,.ヘ /ヽ__,.ヘ _,.ヘ ,.ヘ ザッ /\___/ヽ /\___ /\___/ヽ _/ヽ /\___/ヽ /'''''' '''''':::::::\/'''''' '''/'''''' '''''':::::::\ /'''''' '''''':::::::\ . |(●), 、(●)、.:|(●), |(●), 、(●)、.:|、( |(●), 、(●)、.:| | ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::| ,,ノ(、_, )| ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|_, )| ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::| . | `-=ニ=- ' .:::::::| `-=ニ= | `-=ニ=- ' .:::::::|ニ=| `-=ニ=- ' .:::::::| \ `ニニ´ .:::::/\ `ニニ \ `ニニ´ .:::::/ニ´ \ `ニニ´ .:::::/ /`ー‐--‐‐―´\ /`ー‐- /`ー‐--‐‐―´\-‐‐ /`ー‐--‐‐―´
フランス軍
193 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 19:37:05.80 ID:0T9eCfso
――一方、プロイセン軍はイエナ方面に布陣していたが……
''';;''';;';';;'';;;,., ''';;''';;';'';';''';;'';;;, ;;''';;''';;';'';';';;;'';;'';; ;;'';';';;';;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;; ,.- ; ,.- ;,.- ;,.- ;,.- ; ,.- ;- ;,.- ;.-;- ; ,. ー- 、 ,. ー- 、,. ー- 、,. ー- 、.ー- 、 ,. ー- 、 /⌒\ / ̄ ヽ, / ̄ ヽ, / ̄ ヽ, ̄ ヽ, / ̄ ヽ,ツ{p ,-、 q}ミ\ / ̄ ヽ, / ̄ ヽ, / ̄ ヽ, ̄ ヽ, / ̄ ヽ, / ̄ ヽリ. `=' ',.^ヽ\ / ̄ ̄ ヽ, / ̄ ̄ ヽ, / ̄ ̄ ヽ, ̄ ̄ ヽ, / ̄ ̄ ヽ, ', ,二二.) / / ̄ ̄ ヽ,. / ̄ ̄ ヽ, / ̄ ̄ ヽ, ̄ ̄ ヽ, / ̄ ̄ ヽ, / {0} /'/ ',./'/ ',/'/ ',. / ', l ヽ{0} /¨`ヽ {0}, {0} /¨`ヽ {0}',.{0} /¨`ヽ {0} /¨`ヽ{{0} /¨`ヽ {0}', | l ヽ._.ノ l i トェェェイ l.l ヽ._.ノ ',ヽ._ノ l///トェェェイ/// ', . /´ リ `ー'′ ヽ `ー'′ リ `ー'′ !.ー′! `ー'′ ! /´ `\ /´ `\/ `\
プロイセン軍
194 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/11/03(火) 19:38:16.64 ID:jpF/gBko
楽しそうだな、プロセインww
195 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 19:38:39.96 ID:0T9eCfso
y、-'"゙"゙-、 l'゙、 ,r":::::::::::::::::::::`'::::':vi lV::::::::":::::::::::::::::::゙,::::〉/ ゙i゙、゙、:::r‐‐-------、//:l j ヽv" /~'i l/:::l" ゙!:::/,.-‐‐//゙''‐--、_j::::::l ゙ri:{ ",ニ/、 -''ニ、'' },、/ ,i、':゙, / i ´ ` l)l ぶっちゃけ、戦いってニガテなんだよねー。 ,.,r、 r、 {(ヽv /、 、l, _, l_/)、 ,., ゙、ヽヽ, ゙i ゙i l `ヽ!,/ .i`゙''''' i" /// r"/ ,.-、,.., 指揮官はそれぞれの判断でがんばってちょうだい。 ゙、ヽ '、 ゙i ゙i-‐'''フ"~ヽ ヽ,゙、;;;;;;/ ,.'" / `ヽ-、.,_/ / /,r"/ r-、 ヽ, ゙、'、_i ゙l ,-" ` ゙、ヽ.,_,.r'i ゙、:::/ / / ,/ / `ヽヽ、_l ヽ, ,.-''") ゙i...,,___j (~ヽ ゙/ ゙‐",." /ヽ lヽ, V ,r'" ゙'、,.ノ ゙、 ヽ/ (,.、-''"´) {;;;;゙、 ヽ、 i"‐、 // __,,,..} _,. ,.r‐i"´ j;;;;;;} ヽ j::::/ ̄``゙゙`>' { <:::::::::゙i r" /:::::/ /;;/i{ ,-"/ / ゙、 ヽ,::::::ヽ、 /`)/ /;丿 `ヽ、 / / / __,,.> \:::/゙、 ,j,r"l`i / / ..:゙'‐''"ア. ○ / ,,.、-="--、,,、-‐''''‐-;}`''‐--‐" ゙i::゙i r" ..::::::::::::/::゙i /,.、‐''" ○ |ヽ、 ゙,::ヽ,
_,,..,,,,_ / ,' 3 `ヽーっ (それぞれの判断って……) l ⊃ ⌒_つ `'ー---‐'''''"
ブルンスウィック公フェルディナント
/ ̄ ̄\ / _ _ \ | ・ ・ | |@ (__人_)◎ l | ` ⌒´ | (本気なのかしら、この人?) | } ヽ } ヽ ノ / く \ | \ \ | |ヽ、二⌒)、
ホーエンローエ公
196 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 19:40:08.12 ID:0T9eCfso
_ ,..ヘ /::\ /:/ \ヽ /:/ヾ\. /:/ |::| /:/ ヾ\ /:/ :|::| /:/ '、:∨:/ |::| |::| ヾ:V |::| |::| __ V ___ |::| l::| '´ : : : : : : ` ´ : : : : : `l:ト、 , イ| : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:l:|: \ /: :l:|: : :/ : :/: : : : : : : \ : : リ: : : :\ /.:.:.:.: ヾ.:./ :.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.: !.:.:.:.ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ . / :.:.:.:./.:.:.:.:/.:.:.:. /.:.:.:.:.:.:.:.:.: l.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:丶 . /::::::::::: /::::::::/:::::::::/:::::::|::::::::::::::| ::::::::| :::::::::::::::::l:::::::::::ヽ ――クラウゼヴィッツ、後に曰く /:::::::::::〃:::::::::| ::::: /:::::::/|::::::::::::::| ::::::::| ::::::::::::::::::l ::::::::::::', ,′::':::::::l{:::::::::::|::::::∧:::_/│l:::::::::::| :::_:::|ヽ:::::| ::::::::|::::::::::::::l l:::/ ::::::::l|:::::::::∧斗七! | |ハ:::::::│:::::`ト |::∧ ::::::|:::::::::::|::| 『戦いの理を知る一人が決められる事を |::| :::::|:::::|:::::::::| Ⅵ_ ハ| l{ ヽ ::::|\::::| |:ハ|::::::,' ::::::} :|::| |::| :::::|:::::|:::::::│,ィ仟乞トヽ \| テ外、|:: /::::: /| :|::| 素人の十二人の会議で決めようとした。 |∧::::ハ::::ヽ ::::l癶ぅi::::j | iぅl:.::::j癶/:::::::/7::|リ ヽ:{ \::\{! {^して |^iして i}:::: イ:::{:/| 決められるわけがないよ』 \/::::ト、::\ V少'' `ヾ:少 彳´ } :::::l:| /::/::\_l ̄ ヽヽ ' ヽヽ /_,/ ::::::l:| /::::{:::::::::∧ - 厶:::::: {::::::八
197 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 19:41:43.91 ID:0T9eCfso
――更に道中、シャルンホルストは的確な状況判断から、何度も意見を上申したが全て却下された。
/.::.::.::.::.::.::.:/:.::.::.::.::.::.::.::.::\.::.::.::.:\.::.:ヽ / :.:: /.::.::. /.::.|.:::.::.::l.:::.::l.::.::.::.::.',.::.::.::.::.::ヽ.::.', 〃.::.::.:/.::.::: /.::./|.:::.::.::ト.:、|.::.::.::.:: |.::.::.::.::.::.: |.: | //.:/::.,':|.::.::.::.|.::∧|.:{.::.: |ヽ:`l\ー-|.::_.::.::.::.::.:|.: | /イ.::.l::.:l.::|.::.::.:孑イ j八.::.:| \∨\.:}\.::.:!.::.::.|.: | レ'| .::l::.:l.::|.::.:: ∧::.L、 \{ 行示沁ヾ!.:/.::.::.:l.: | | .::l::.:l从.::: l〃レf沁 {!ヘ:::rリ }}∧.::.::.,' │ . l.::小.: ヽ\{iハト:::ri} V込ソ j/.::.}.:: /.::.:| \レヘ :.:\{ V少 ' ,, |/.://:,'.:: | このままでは包囲されます! / `トヽム '' rっ |.:/.::.::./::.::.| \__,/|.::|:|人 イl/.::.::/ .::. リ 一旦、退くべきです!!! {: |.::|:l.::.::{> ._ _ イー|:l.::.::/.::.::j/ {: |.::|:l.::./ ̄`Yえ.=≦ー┴┤.::/::// ゞム.:!Ⅳ / ̄Ⅵ :::::::::::::::::::::||.::.xく , -‐\{ //^ヘ ::::ー=::/ル'´ ヽ、 /^\ ∧ jJ::::::::/ >‐、 ∧ \∧ ^ }::::::/ _ -==彡'´⌒\ ,' ヽ ヽ_)―-、 /::.:/_ -==彡'´ ̄/ ヽ { \Y /==- \∨=彡'´ ̄ ∨ }
/ ̄ ̄\ / ⌒ ⌒\ | ・ ・ | | @ (__人_) 却下。 | |ilililil|/ | ` ⌒´} (まったくジャコバン党員(※)が、でしゃばりやがって) ヽ } ヽ ノ / く \ | \ \ ※当時、シャルンホルストはジャコバン派だと言われていた | |ヽ、二⌒)、
198 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 19:43:06.28 ID:0T9eCfso
――フランス軍はプロイセン軍右翼へ攻撃し、プロイセン軍を引きずり出すと、 予備を含めた主力軍を手薄になった左翼軍へ突撃させたのだった。
戦線を突破されたプロイセン軍は瞬く間に崩壊した。
/ ̄ ̄\ / ⌒ ⌒\ | l | @ (__人_) | ゝ'゚≦ 三 ゚。 ゚ | 。≧ 三 ==- ヽ -ァ, ≧=- 。 ヽ イレ,、>三 。゚ / く \ | \ \ | |ヽ、二⌒)、
199 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/11/03(火) 19:44:00.74 ID:jpF/gBko
プロセイン…
200 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 19:44:35.27 ID:0T9eCfso
――逃げたプロイセン軍だったが、逃げ道のアウエルシュタットは 既にフランス軍に先取りされており、逃げられなかった。
シャルンホルストの予想通り、プロイセン軍は包囲されていたのだ。
/ ̄ ̄ `ヽ, / ', _/\/\/\/|_ {0} /¨`ヽ {0}. \ た、退路が / l .ヽ._.ノ,. ', < 塞がってる!!!> リ `ー'′ ', / \ /` ‐- __ - ‐‐ ´ \  ̄|/\/\/\/ ̄ / .l _,,ヽ ___ 〉、 | l / ,' 3 `ヽーっ ヒト- _ l ⊃ ⌒_つ . !__  ̄, ̄ `'ー-┬‐'''''" L  ̄7┘l-─┬┘ ノ  ̄/ .! ̄ ヽ ←六万弱 └‐ '´ ` -┘
, - 、 / 、ヽ⊂! '┐ i'´ /\___/ヽ l l /'''''' '''''':::::::\ ! l |(●), 、(●)、.:| + l l . | ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::| + | l | `-=ニ=- ' .:::::::| + t ’ヽ、\ `ニニ´ .:::::/ + ヽ、:. \ヾ: 、 -゙ヾヽー、 ヽ:.. ヾ:,. ':,. ゙i::l,、゙ヽ \::... .::.: .!::ヽ'; l:::::l . l :. :: ,/::::::゙i ノ:::::::l l i /::::::::::`二:::::::::::::| ヽ i /:::::::::::::::::::::::::::::::::::ト ←二万五千弱 i /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ゙、
202 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/11/03(火) 19:46:04.27 ID:Jvr2rowo
二万五千に包囲されちゃう六万弱…戦史に残るひどさだww
201 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/11/03(火) 19:45:32.98 ID:XWGSBogo
まるで冬戦争wwww
207 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/11/03(火) 19:49:42.82 ID:jpF/gBko
ナポレオンはどれだけすごいんだ…
209 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/11/03(火) 19:50:41.62 ID:XWGSBogo
文字通り、不可能は無いとしかー
205 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/11/03(火) 19:47:36.45 ID:qEFenro0
流石、近代史上で屈指のチート野郎wwww
210 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/11/03(火) 19:52:10.82 ID:7n/b9sgo
ナポレオンじゃなくてこの時の相手は『不敗の』ダヴー元帥。 実はナポレオンはイエナの戦場にプロイセン全軍がいると思ってた。 高地がプロイセン軍の陣地だったので、移動するプロイセン軍が見えなかった。
ダヴーは並進するベルナドット元帥に援軍を要求したが得られず、 結局は自分の軍団のみで二倍のプロイセン軍を撃破した。
203 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 19:46:05.44 ID:0T9eCfso
――兵数で言えば、プロイセン側が有利だったが、フランス軍の勇戦によって突撃はことごとく弾き返された。 この戦闘の最中、ブルンスウィック公は戦死し、しかしその事を知らないプロイセン軍内部で指揮系統が混乱してしまう。
_,,..,,,,_ / ⊃ヽ-、__ l / ヽ ←ブルンスウィック戦死 /`'ー-/____/  ̄
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ __/ \ /. ◎ 、 | あー、もー、どうにでもなれだ…… |. ,(⌒ ○ヽ | l lヽ ( > / / ヽ\ し(__, ○/ / | \  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | |ヽ、二⌒)、
204 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 19:47:35.37 ID:0T9eCfso
-、;:::::::::::::\\:::\ ,;=:ヽ、::::::::::、\\:::\ ^`l:::::ヽ,..,:::::::__,ゝ_::::::j゙,. ‐‐-- 、,_/゙、:::r'lr !::::/‐‐-、`ヽ,ノ 、 l ヽi ヽ'l::;" ヽ-、ヾ,ri", ::\ ! ゙、l. リ ゙''゚ r´ ヾ,゙, `゙゙`ヽ ,ゝ! ,‐-.,_,,、! ';;l なぁ、これ本気でヤバくない!? :.:.:.:.:.:ヽ / ,/l ゙'i"!:'、` リ :.:.:.:;:-'" 、/‐''" `'‐'' /、::.l : r-、 逃げた方がよくないか!?!? ‐'" l:l 'i"´ ̄`゙'':.:..)' : rr‐'、 : 、_ / l '、 / ,イ ,.., rヾ=i `゙''‐‐-ァ' ! ', / .l l r' /、,;゙'ァ‐`} : / l oノ´ :l l l '_,r'" / 〈 ! ,ィ' i l l l、 i' / `ゝlr''l 、 .l l r'{ヾ ノ o// l ヽl! / ゙、 i゙、 // l `!__,,. ‐'゙ ヽi、_゙, . { .〉 l / ,,.‐' o ';;! l ./ / l ! ゙i ./ /
206 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 19:49:05.83 ID:0T9eCfso
| | / ̄ ̄\ ノし. u:_ _,\. /⌒` ( ◯)(O): .:| j( (__人__) :| @ 、` ⌒´ノ: 逃げた方がいいッスよ! | u; ゙⌒}: ヽ ゚ " }: でも殿がいないと、フランス軍に追撃されて ヽ :j ノ: i |i | /⌒ ヽ | || | | 全滅してしまいます!!! :: / ̄ ̄ヽ :: \ || |i :: (「 `rノ :: \ ||i :: ヽ ノ :: \ ガタッ! | | r 「\ \
lヽ、 ..:::. 、 |`ヽ、i `゙''‐-‐、__ :::::::: 、ゞ、,lヽ、_,、-''"::::::::`ヽ `゙ヽ、::::/ ::::::. ヽ 、 :.:.:.:.:.ヽ, :.:.:.::. ,"_,'-''`ヽ、 ::::.. .. :.:.:.:..゙、''ヽ、,, 、`ヽ、、:.:.:li"/r-、:::::`ヽ、 ::::::::::.. ミミミヘ、ヾ、;;゙、;;;ヾ、ヽヘゞ、!l/r、i' `゙`'ヾ、:ヽ, :::::::::: ミミ゙ヽ、ヽ;;:;;:;;:;;:;;:;;:;;:ヾミベ-'" l ヽ,:ヽ, :::::::: ::::::::,.-''"゙'7""´、`゙"´ :::::::::: ヽ、 ヽ:::゙、 ::::: '''"´ l 彡ミヾヽ、., \ ゙、 'r、 ゙、::l ::: しかし、誰か殿役になれるヤツがいるか!? -‐=''",.-'" "";==-、ヾヽ _,.、‐'" | ゙,::i ::: -‐''"´i _,,.、-‐''" ! | !:l ::: 彡彡ニニ'‐‐'''""´ll l | i"゙'! }::! ::: r''"ヽミ:::`゙`''‐-、_ll l __l_,,/ `゙ヽ、,,_ // .:::::: ! /=゙、ミ:::..  ̄ ̄ ̄ l::: _./ / :::::: ヽ、ヽ__゙l゙、`゙`''‐- 、,.〃 :: '‐、 .::: ;;;;;;\゙‐-''、--‐‐''" r- 、_,.-‐‐'",.. ==='''"::: ;;;;;;;;;;;`''‐'"l :::: `ヽ、_,,..-‐''"/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;i'"゙ヽ、 :::: し' { ;;;;;;;;,r-、,l゙、:::::::`ヽ、 `ヽ、 -‐'" ``'''‐--、__`ヽ、-'"ヽ_ ノ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`''":::::::::::ヽ  ̄ ̄``'''"
208 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 19:50:34.57 ID:0T9eCfso
,. ‐ ニ:/::ヽ!ヽ`丶.::::::\::::::::::::`ヽ. ,. '-ァ'´::::::|:::::::'::::ヽ:::::::\:::::\:::::::::::::::\ /' /:::::::::::::|::::::::ヽ:::::\::::::\::::::\:::::::::::::::ヽ /:::://:::::::∧::::::::::ヽ:::::::\;斗\:::::ヽ:::::::::::::::' /::::/::!:::::::::|::::i::::::::::::|\/} \:::::ヽ:::::',.-、::::::::| l:::::|::::l:::::::: |::∧:::::::|リ/\l ,孑ァ、:::lヽ:{/' ヽ:::::! |::/!::::l:::::::: |::|,.=ヽ:::l ヘ込リ ヽ| リヽ' /::::l |/ l:::∧:::::::|、| ,斗、ゝ ´ 、 イ::::/ l::/ ',:::::l ヽ弋ク ! l !::/ レ V:| ヽ ヽ. / l;′ はいはい、オレが殿を務めるよ。 ヾ \ -‐ / l _ - 丶、 , ′_ ┴/ ヽ,. - ´ / だからとっとと、逃げてくれない? 丶、_.._ ´- ' / / / ∠ |ヘ / / / __ - '/!ゝ┴く∨ / / ,ィ' ´ / {:.:.:.:.:.:.:/ ' / / l / l:.:.:.:.:,/ ! ,′ / l / /⌒〈 l ! ,. - 、/ l, / /:.:.:.:./ ___」 | __ -――― ´ /'´ / / ':.:.:.:.:/ /_ --―‐ ┐ ヽ -‐ ´ l i 〉 '―-、i:.:.:.:.:.l/__ | ,..-‐个ー┐ | \ | / |:.:.:.:.:.| | || l コ || | \
フォン・ブリュッヒャー将軍
211 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 19:52:12.67 ID:0T9eCfso
,. __,,,... ,.-'"!`ヽ、 ,.r''"´''''''"´,.=/,. -'" 人 \ スマン、ブリュッヒャー!!! l__,,,...、-''"´‐''゙" __,,..、-'゙ \ ヽ. /,-‐','" l゙ l ゙̄,/ ``ヽ、.,_\.,_,'、 ______ `j‐'゙/‐、l_,、 i__ r'-、l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `゙゙ 'ヽ、r ゚`。‐----、_ ゙uulj `ヾ―‐‐‐----、`'''======‐‐‐--、..,,,,_______ `'――――――----------------―‐ ―二 三= ―=≡ r-- 二=― _――― ――二 二―\ ≡= ―三=― ̄ ――三 ≡―  ̄\ 三=―= ̄ 二=― ――‐二 三=―‐ ―=二  ̄ _==― ̄ ̄ ―=/ ≡=―‐ ―二_ 二=― ――‐二/ /=― ―=―― ̄
――プロイセン軍、囲みのスキマから一部を残して戦線離脱
うぉおおおおおおおおおおおおおおおお!!!
/\___/ヽ /\___/ヽ /\___/ヽ /ノヽ ヽ、 /ノヽ ヽ、 /ノヽ ヽ、 / ⌒''ヽ,,,)ii(,,,r'''''' :::ヘ / ⌒''ヽ,,,)ii(,,,r'''''' :::ヘ / ⌒''ヽ,,,)ii(,,,r'''''' :::ヘ 逃がすんじゃねぇ!!! | ン(○),ン <、(○)<::| |`ヽ、 | ン(○),ン <、(○)<::| |`ヽ、 | ン(○),ン <、(○)<::| |`ヽ、 | `⌒,,ノ(、_, )ヽ⌒´ ::l |::::ヽl | `⌒,,ノ(、_, )ヽ⌒´ ::l |::::ヽl | `⌒,,ノ(、_, )ヽ⌒´ ::l |::::ヽl . ヽ ヽ il´トェェェイ`li r ;/ .|:::::i |. ヽ ヽ il´トェェェイ`li r ;/ .|:::::i |. ヽ ヽ il´トェェェイ`li r ;/ .|:::::i | /ヽ !l |,r-r-| l! /ヽ |:::::l | /ヽ !l |,r-r-| l! /ヽ |:::::l | /ヽ !l |,r-r-| l! /ヽ |:::::l | / |^|ヽ、 `ニニ´一/|^|`,r-|:「 ̄ . / |^|ヽ、 `ニニ´一/|^|`,r-|:「 ̄ . / |^|ヽ、 `ニニ´一/|^|`,r-|:「 ̄ / | .| | .| ,U(ニ 、)ヽ / | .| | .| ,U(ニ 、)ヽ / | .| | .| ,U(ニ 、)ヽ / | .| | .|人(_(ニ、ノノ / | .| | .|人(_(ニ、ノノ / | .| | .|人(_(ニ、ノノ
フランス軍のみなさん
213 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 19:54:09.34 ID:0T9eCfso
――イエナ・アウエルシュタットの二重会戦はプロイセンの敗北で終わった。 だが、ブリュッヒャー軍は殿としてフランス軍を牽制。 プロイセン軍の完全な崩壊を食い止める事に成功する。
/. : : : : : :./. : : : : : : : : : : : :V-‐- 、 /:/. : : : : :/. : : : : /.: :/.:/. : :}: :<⌒ /. :/. : : : /. : : : : .ィ´≧x'∠/ . :ノ: : : :.\ /. :/ x=ミ〃. : : : :/ ノ´ヒ'ハヽ /. .:/! : : : :`ヽヽ j: :/:/ r / : : : : '´ `゛ /:/ ノj: : : : : : ハ /}/:八 ,/; ' ´ _ /" 斥テ. : : : : :∧ イ: : : ゝ' /ゝ-- `ヽ ゞ'' ノ. : : : ∧:.:. |: : : / l /⌒ヽ:::::::::::} l イ: :/.:./ ',:.l オレたちにも、意地があるんだよ!!! }: .:/ { V//イ 从{: :/ ノ'′ ¬==‐- . . __ .ィヘ./ \ ヽ }// .イ/ハ/ |  ̄厂 \ \. \ ー'", i´: ノ′ / | / l \ ヽ / ノ'" l / | ハ /´ ̄ | / |ヽ/ヽ::>ーくハ
/\_____/ヽ ノヽ ,ヽ / ⌒''ヽ,,, ,,,r''''' ::ヘ | ン(●),ン..<(●)<:| | `⌒,,ノ(、)ヽ⌒´ :l ちくしょーーーーー!!! . ヽヽ il ,.-、|li r ;/ ヽ ll.. | | l! / ヽl! | | l! /ヽ / ヽl! .ヽ/ l!/ / ヽ`ニ´
216 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 19:56:14.98 ID:0T9eCfso
――さて一方のナポレオンはこの戦勝に不満があった。 ナポレオンの命令を勘違いして行動した為、部下のベルナドット軍がまったく動かなかったのだ。 ここに命令戦法の弊害が現れていた。
/´ヽ /, ィ1 .! // .i | rー-、rー‐'--'- 、 l | r‐|.ト、 ヽ \ \j | _____/`ィ! ヾヽ\ \_ヽ ヽl ゝ, --- / /li ヽ. \ ,. '" ヽ. ヽヽ \ヽ ! ! l ヽ / ヽ、 / i ヽ トヽヽ `iヽl /⌒ヽ、_,. ' l /´ ̄``ヽ ヽ / // \ / ,' .i l ヽー-r───‐‐ 、 ,' /, { , '(⌒ l ! { | l .〉 l l l i`ーヘ ゝ 乙人 ゝ.,_レ'l !__,_j / レi l | i l li`i。、.,___ __>ー--- ' i ``ー-- / ` ヽ・N\iヽヽ > '" l , ' / ・ o. o ., : r ',.ィ _ \ l, ' / '´ 。・ / ,ノ´ `ー.、 \/ ,.' : 。 '. i l ヽ ヽ ヽ, ' | .,,_ ヽ i ゝ, / .〉 o ', ``ヽ,i `iー-- ,.イ ./
217 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/11/03(火) 19:56:45.79 ID:jpF/gBko
ナポレオン、おっぱい大きいな
218 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 19:57:43.84 ID:0T9eCfso
【解説席】
_ ,. -‐フ^ヽ--/ `ヽ、_ _ ,.イ  ̄´ ヽ' ,、 ` `´ .ヽ // , ,'ヽ,/_ ', l ヘ / / ,' | `´ l l ', ', この戦いの後、ナポレオンは言いました。 . / l ,' ,' __l__ リ | |_, ', ', ,'- | | ,' ハ `゙'ト ,ィ''´L.....__', ', 『部隊は優秀である。だがなにもしなかった | l_l _, r-,.-‐‐-.、 ,,-‐‐‐、 |` r-' | ´ l弋 _,ノ ヽ、......ノ ',‐''´', なぜなら誰も部隊をどう指揮すればいいか ニァ| |  ̄´ ', ', l | | 「 ̄ ̄l ', l わかっていなかったからである』 ,lヽ | U | | ,ノ l l l .l_ | _| _,..ィ' l シャルンホルストの参謀本部が | ', ',`>‐、-- ̄r‐ヾ´ ',. l | ', ', ヽ'´ `| \ ', l 正しく理解されていなかった証拠ですね。
214 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/11/03(火) 19:55:02.13 ID:Ub9izD2o
参謀制度が全然役に立ってない件wwww
215 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/11/03(火) 19:55:58.58 ID:OxomRvso
たぶん今回みたいな手痛い失敗が無いと…
219 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/11/03(火) 19:58:18.93 ID:uu3T8dco
大方針決めてもらわないと参謀は動けない。 目標を実現するための手段を講じるのが参謀。
220 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 19:59:06.64 ID:0T9eCfso
――会戦後、シャルンホルストは敗走する友軍の後を必死に追っていた。
/.::.::.::.::.::.::.:/:.::.::.::.::.::.::.::.::\.::.::.::.:\.::.:ヽ / :.:: /.::.::. /.::.|.:::.::.::l.:::.::l.::.::.::.::.',.::.::.::.::.::ヽ.::.', 〃.::.::.:/.::.::: /.::./|.:::.::.::ト.:、|.::.::.::.:: |.::.::.::.::.::.: |.: | //.:/::.,':|.::.::.::.|.::∧|.:{.::.: |ヽ:`l\ー-|.::_.::.::.::.::.:|.: | /イ.::.l::.:l.::|.::.::.:孑イ j八.::.:| \∨\.:}\.::.:!.::.::.|.: | レ'| .::l::.:l.::|.::.:: ∧::.L、 \{ 行示沁ヾ!.:/.::.::.:l.: | | .::l::.:l从.::: l〃レf沁 {!ヘ:::rリ }}∧.::.::.,' │ . l.::小.: ヽ\{iハト:::ri} V込ソ j/.::.}.:: /.::.:| うう、国王陛下の軍団を見失っちゃった。 \レヘ :.:\{ V少 ' ,, |/.://:,'.:: | / `トヽム '' rっ |.:/.::.::./::.::.| どうしよう…… \__,/|.::|:|人 イl/.::.::/ .::. リ {: |.::|:l.::.::{> ._ _ イー|:l.::.::/.::.::j/ {: |.::|:l.::./ ̄`Yえ.=≦ー┴┤.::/::// ゞム.:!Ⅳ / ̄Ⅵ :::::::::::::::::::::||.::.xく , -‐\{ //^ヘ ::::ー=::/ル'´ ヽ、 /^\ ∧ jJ::::::::/ >‐、 ∧ \∧ ^ }::::::/ _ -==彡'´⌒\ ,' ヽ ヽ_)―-、 /::.:/_ -==彡'´ ̄/ ヽ { \Y /==- \∨=彡'´ ̄ ∨ }
221 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 20:01:48.77 ID:0T9eCfso
/::/::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::V:::ヽ:::::::::::::::.. /::/:::::::::::::;:::::::::::::;::::::::/::::::::::::::::::::Vヽ:::::::::::. /::::/::::::::::::::/:::::::::/::::::;/:::::::::::\::::::::ヽ::\::::::::. /:/7::::::/:::::/::::::::::::/:::: //:::::::: ハ:::::ヽ:::::::::::::::::、::::::. 〃 /::::::/:::::/::::::::::::/::: / ,./::::::::: l:::l:::::::ヽ::::::::::::::::ヽ:::::. /' /::::::/:::::/::::::::::::/:::〃//::::::::::::::!:::l::::::::::';:::::::::::::::::'::::::: /::::::/:::::::l::::::::::::/::/〃`l::::::::::::::::|::::l:::::::::::':::::::::::::::::l::::::: l::::::::l:::::::::|::::::::::ハ/ / l:::!::::::::::ハ:::|、::::::::l::::::::::::::::|::::::: |:::::::;l:::::::::l::::::::::'ヾT¬‐、lハ::::::::| ヽ| ヽ::::::;ヽ::::::::::::|::::::: |::::/ |::::::i::';::::::::l f^ーり` V::::| .ィ‐\:|-ヽ ::::: |::::::: ん、そこにいるのは友軍の将校か? レ′ l::::::|::::ヽ:::ハ ゞー' V:l {イ、_ハ} ∧:::::::l:::::/ ∨:|;::::::|\', "" ノ ヾ 丶._,ノ ';::::/:;イ: ヽ| \l ハ ! "" V::/ レ ヽ }:/ノ _ゝ、 r‐ 、 , 'ァ‐ リ / { { \ ` ,. '/ _/ l ヽ \ . '// . -‐ ´ / l \ ` ´ ,イ'|、 ,. ´ { ! \ /} | ト、
-─‐- 、 /:.⌒丶、 /.:.:,._-=::::≧`.-=≦:::‐-ヽ-. _ /.:.:/.:.:::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.- .:.:.:.:.`丶 /:/:::::::/.:.:.:. /.:/\.:.:.\.:.丶:ヽ、.:.:.:._\ /:::::::::::::/.:.:./.:.:/.:/ ヽ:、.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:\:\` /:::::::::::::/.:.:./.:.:/.:/ i:い.:.:.}:.:.:.:',.:.:.:.:ヽ.:ヽ /イ::::::::: ,'//⌒ハ{ }⌒j.::ハ:.:.:j.:.:.:.:.:.:!:.:.} . レ:|::l::::::::|::::/ x=ミ x==ミ | :/.:.:.ト.:.:.|∨ _j_:!:::::::Ⅳ〃价ハ f价ハ }}|/.:.: 小.:.:| ぐ:八::: 小 '^弋抄////,//弋抄 ^ハ:./:jハ/ /\/\:l:∧ ,'_ノ::/:|:.:.| は、はいそうです! l/⌒>rヘーヘ (⌒) /::::::::|i::::|:.:.| {:/:::{:{:::::j|:ゝ、 ィ::j| :::::::|i::::l:.:リ もしかして、ブリュッヒャー将軍ですか? |「:|::::|!{.\jレー| ` -<|ー<:!、 ::::|i::::Ⅳ Ⅵ:::ルヘ ¨/ /} {「\ \リ:/ 私はシャルンホルストといいます! ヾ:{ ∨イ: : :.\ Y: : 丶、 j/ _x<: : : : : : : : \_ ,|: : > 、 r≦三三ミヽ、 ヽ` j ィ彡三≧、 / `=ミヽ、 \/ x彡'´ |
223 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 20:03:15.16 ID:0T9eCfso
/:::://::::::::/:::::::/:::::::l:::::::::\:::\:::::::::::::::::::ヽ /:〃:::/::::::::::/:::::::/:/::::::::::l::::::::::::::ヽ::::\::::::::::::::::::', /' /::::/::::::::::/:::::::/:::':::::::::::::!::'::::::::::::::ヽ:::::ヽ::::::::::::::::', /::::/::::::::::/:::::::/::::;|:::::::::::::|::::l::::::::::::::::':::::::::'::::::::::::::::| l::::::|:::::::::::|::::::://::レi::::::::::|;::::l\:::::::::::l:::::::::l:::::::::::::::l |::::::|:::::::::::|::::/リ__\∧ ::::::| ',::|斗\:::::l、:::::::l::::::::::::/ . - 、 |::::∧:::::::::レ':トハ::fiヽ ヽ:::::l V \| \::|ヽ:::::/ / l |::/ ヽ::::::l::::ヽ弋少 \| x==:、 ヘ| l::/ | ', |/ \::|\ト , /´// 、 l ヾ { 〈 ,-‐':/ おう、あの有名なシャルンホルストか。 ,. --‐ ´ ̄ ̄ ヽ ヽ , ' l:::/ i´ } \ ` 二 ´ / |ハ とりあえず、一緒に逃げるぞ。 } -―――- 、l ゝ、 ,. ´ / !、 / } ,. - =ニ二´ -ハ`T . ´ 〉\ ん? どうやらもう一人、 ヽ ____ ノ ,イ / ヽ} / /ヽ \ { } / ! /| ∠LY^l // 丶 落伍した友軍がいるようだな…… ヽ _ .. -- 、ハ / 、 l /!.:.:.:.:.ヾ! , ' / ! } || / ヽ リ l:.:.:.:.:/´l / / {ハー、---‐ ニイ/.| ' ヽ \ | ト、_, ′ l /
__,イ|__ ... .ィ , :<´ : : : |: : : : :ー<.. /: : :/: :/} :小: : : : : : : : ≧ー __,/ /: : /: :/ ,| : | ∨| : : : : : 廴 f´/ }:/.: :.ム斗' | /| `ヘ}ヽ: : : : ヘく ∨ ,イ: : :{ :/ j/ V | : : ∨ ヽ、{∧ 圷旡≧/ / /≦乏ア:| ト、:ハ |:ヽ}ヘ:/ | |/ / / / | | Ⅳ |:「ヽ} |: :|:`ー.、| | , -- 、 | | {ム/:{ うう、本隊とはぐれて一人になっちゃった…… |: :|: : :|:|> 、ー'⌒ー'_. イ: : |: :| |: :|: : :|:| ,.≦厂 「x |: : :|: :| | : ', : :',|/ {___7`ーl: : :|: :| |: : :', : :| | .′ |: : :|: :| | : : :',: :', 、 '. / :| : :′:! | : : ∧ :ヘヽ、 Ⅴ ,. イ| ∧ : | | : 〈 ヽ:ヘー r‐ァ―-く/ 〉:| |: : :|\_{ヽ{ ハ ,イ_/l: l |: : :{三マ\__/\_/ |三イ} | |: : : 7 { / } }´ ', :│
レオポルト・フォン・ゲルラッハ
224 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/11/03(火) 20:04:26.84 ID:XWGSBogo
まwwwしwwwんwww
229 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/11/03(火) 20:08:25.10 ID:aOj9exoo
おぉ、かがみん師匠がこんなところで登場!
225 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 20:04:42.58 ID:0T9eCfso
/::::::/:::::::/::::::::::://:::::::::::::::l::::::::::、::::::::::::: /::::::::/::::::::::/:::::::::::/:::|:::::::::::::::::|:::::::::::ヽ:::::::::: /::::::::/::::::::::/:::::::::::::|:::::|::::i::::::::::::|::、:::::::::::'::::::::: /::::::::イ::::::::::/:::::::::::::/|:::イ::∧::::::::::l:::|\::::::::',::::::: |::::::/ l::::::::::|::::::::::::/ レ' |/ V::::::::!、|_ヽ::::::ヽ::: l:::/ |::::::i::|:::::::::::l´ ̄ ̄ ` V::::::|´ \_\ レ′ |::::::|::l:::::::::::KT亢卞 \:ハ f刋 /、 |::::∧ト、::::::| 弋匕ク ヾ 弋ヒク ' l::::| リ \:::l i , おーーーい、そこにいるヤツ! ヽ| /´ `ヾ, l ,' / Y、_∧ /_イ こっちは友軍だ! 一緒に来い!!! { ´ `丶.\ ‐― /},ハ ,. - ―‐{` ` 丶、 / / | /¨`ヽ ヽ. 丶、 , ´ ,. ′i| / ヽ \ , }_´ _/ l| ,′ ヽ `ヽj ∧∨ ヘ | ! ハ __,/ /ヘ'´ ̄`T:、 | l ハ∠´_⊥ -― ´7, {:.:.:.:.:.:.}ハ l l / ,.-| ,. '´/、ヽ__/ lヽ./ l/ /、__|_.. -‐ ´ / /i:.:.:ハ ! / / i ∧ /:/.:.:.:.ハ / / l / ∧ !:.:.:.:.:.:.:.:レ′
____,i ー- ――-- 、 -==ニ二_,. - | ` ヽ / ! ::.. \ /`:...イ` 、 / / / ハ ∧:.. i:. \::::::::::V::::::::::::\ / ,.-/ / / V ! ',\::.. l_j ヽ:::::::ハ:::::::::::::::::\ /,. ´ / / |: / ', ', ヽ \::.. ヽ ヽ::::::',::::::::::::::/ / // i :| / ヽ:', ヽ_ ,.\-‐ ト !::::::',:::::/ /:::/ i | ‐/‐V- ., ヽ'´ ヽ_,,.-X::. i::ヽ':::::::i/ `゙,' l | :/ ―- '"_rオ示斤 :l::::/ ̄li i:. ハ | :∧<f代テミ ,イ/::::i } リ ヽ::. |/.:: l', { /|::::i l i :ハ k i:::: } ト y‐ j ri }.:: |:i |:/ `∧ |! :| i 辷 ン ヽ廴ン / l |::.: ! l え? ああ、友軍だ!? ! i ハ |ヽl """ _,| |:.::. ,' | j ヽ :|:./! '"" イ ̄:/|!::.:: /.::. l た、助かった!!! l ::.::.ヽ// 、 ―-―‐ ィ´ /::/.::.:: /.::.::. ! | ::.::./ / `゙ ‐-‐ ´ l // /:|::.::. l | ::.::.ヽ ゝ"´} _ _/ ヽ/ ,.ハ::l::.::.: | | ::.::::{ '"´ }´∥ / ,.< i:l::.::.: } | :.::.:il / ヽ }∥ / ,..< \ l|::.::.: | | .::.{ ヽ へ }∥ / /リリ il::.:: ! l ::.i 入 |l‐--= -‐/ /≦i、/ |::. /
226 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 20:06:20.57 ID:0T9eCfso
【解説席】
| / 、.| l | .|.| | | γ| | .| , |.| ̄ ̄` . l l| .| l_ .| | | /.|___ ゙ヽ'l、_ .|ソ≧==---''―' .L `|´ | |.ハ┬─ こうしてプロイセンはフランスに敗れました。 | === .| l ノ.| r'''ヽ., __ / xxx | lr" | しかし、ここでシャルンホルストとブリュッヒャーが出会った事は、 γ´ ." __l !、 u | ハ | ゝ, ミ´ ゙ `‐- | ハ .| とても意義深いものでした。 ゝ=、__,.ノ | ./´.ヘ | . | ./ l \ | / | \
_, -ー,=、ッ-、、.-‐、 //´ ̄´ ` ` ヽ / / ;ヘハ l ハ / / l | | _l_ | | /_,..┤ zビ''| ´リ `l リ なぜなら、この二人はこの後にコンビを結成しますが、 { _ | | _,.l ''ー' ___ l`r{ ト、 ミ T´ | === ` ̄´|´ハ _ 実力のある将軍と参謀という初めての組み合わせが ,' r-,、{ | | xxx xxx|l'`∨ ,'/∨ `| |、 ー'ー' _,. ィ'| _| 出来上がったからです。 / ヽ、| | `ヽ' ニ '´ | l.|,イ // ヽハ | , | | | ちなみに、当時のゲルラッハは / /__ l ヘ リ /_ ┼┐ }-、', | '´ ` -'/ ,人' ム /、/ ト、ヽ.| 敗走中にブリュッヒャー軍と合流しています。 ` Y ヽ、 ,.┤ ヽ'_ `T ┬'T´ l ,〉 ` 'ー┴r'フ´ ´
227 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2009/11/03(火) 20:07:28.38 ID:a7u.nYY0
これから苦難の時期で奮闘する優秀な人材たちか。
228 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 20:08:06.73 ID:0T9eCfso
――この戦いの後、フリードリヒ・ヴィルヘルム三世は東プロイセンに逃亡して そこで抗戦を続けたが、もはや敗北は避けられないと見てフランスと和睦した。 ティルジットの和睦である。
_ / ヽ / ’  ̄ ̄ヽ、 / 、 / .r-,,,ゝ / ,,,,,,L>'' i i / ヽ, ~ もらえるモンはもらっとくぜ~~。 i レ i ` f'' ~ i ヽ, _,, / / i \ し ,,- ̄ i ,, ,,,,,ゝ,,,/ i __i--v/V-`二i ` i/ / , 、 / ヽ, ヽ、 i \ \
_,==-、 /:::::ニー_-_-~=-- //:::::,-''" ___ /::::/" ノ | ,--、___ ,/ヽ|::::/7--、;;;=ニ" '-、,,,-、__,,--、 ノ ヽ、_ /:::::::::::|/ ::: i 、::::ヽヾ:::: |::| | / /,____ (国土の半分が奪われ、 |:::::::::::::::::| ::: | |::::::|.L vi, / // _____ .|:::::::::::::::::::| ノ i::::i | i i /`二ニ} |:::::::::::: 巨額の賠償金まで請求されちまった……) |::::::::::::::::::::| ::::::: |::i /'i |i,|;; / i~ _ ヽ::::::::::::: |::::::::::::::::::::ヽ,,,,,Λ |:| ノ::::l j_|-' .| i::::::ヽ、__|:::::::::::::::: |,::::::::::::::::::::/ ./::ゝ-||-'";;;-〈"( ノi | |::::::::::::::::::::::::::::::: .|::::::::::::::::::::|~|::::::::/ニ=_ -'::::::~:ノ / /::::::::::::::::::::::::::::: |:::::::::::::::::::| |:::::::::`--'":::/:::::三ノ /::::::::::::::::::::::::::::
230 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/11/03(火) 20:11:24.92 ID:XWGSBogo
本当にドイツって国が持つ潜在能力の割には、常に最後は毟られる側だよなー
231 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 20:12:13.17 ID:0T9eCfso
【解説席】
,.-''"´ ̄ ̄ ̄`゙ヽ、 / ,.ィ _,..r---r-、 \ ./ /.イ´ | | | .| `lヽ、 .ヘ lヽv ,.イ ⊥_ | | | .| ,.斗、 ヽ ゙l,),.‐; ヤノv' | .j,..≧トッ ,.ィ''ァ'、 | .〉l / | ∨ 〉イrl゚ハ::l l乍リバl,// ゙'.} この一連の出来事で、確かにプロイセンは致命的な被害を被りました。 ヘ ヘィ'弋乞:ソ 弋_チ:ノ '.ハ .∧ 〉 / l "´ _,....--、 `゙ l .ヘ l ヘ しかも一時は国家消滅というところまで追い詰められていたんです。 ∧/ | ./ ヘ |l .Y ', ヘ / / .人 | | ノ | ヘ ', ヘ ――だが、しかし!!! / / / ゝ.ゝ、.______,...イ<´ .| ヘ ', ヘ / /l / / '----'-' ヘ 〉 ハ ', ヘ / /.〈 ∧ / γ⌒ヽ ', ∧ ノ ', ヘ ./ / \ / ∨ ゝ-‐' ∨ l__,.イ ', ヘ
,. ' ´ ̄ ̄ ̄ ` ー- 、 / ` - 、 /,. -‐  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ¨ ‐- 、__ ヽ / /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.! ', / !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:! ', プロイセンは絶滅していなかったのだった! i |__>-――ァ‐r‐r‐r‐―:-<:.:.:.:.:.| ヽ | /: : :_/ |: /|/ |: :| \: 」:.斗:` ーヘ、 ! その歴史が証明しているように、 |<: : : / T ト ヽ:! 七Vハ\: :!: : :,> | _人_ | |: : /| ,.ィ丐ト、 ヽ 圻下ヽ V: : :| | `Y´ プロイセンは例え消滅の危機に立たされようと、 | ∨|: 〈 {Y:::r} {Y::::r} 〉 !∨! | * | |: :| v少 v少_ |: | | ! _i_ 不死鳥のように蘇るのだ!!! | /!: }:::: ¨ ' :::: |: | ! ハ ! / /ト|: ハ 、__,.、__,. |: :!J ! ', / ∧:.!: 込 { } ,ィi: :.!:ハ ', / / |:| : |少 、 _,ノ , イV:!: :.|:.∧ ', / /__/|: :| |::/> _ イノ /:::|: ::| ヽハ ! ――次回につづく
236 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/11/03(火) 20:16:08.80 ID:aOj9exoo
…その台詞、伍長閣下が最終盤にそんなこと言っていたような…
233 名前:豆戦車 ◆2VT6k5G/yw [saga] 投稿日:2009/11/03(火) 20:14:37.32 ID:0T9eCfso
本日の投下は終了です。 長々とした投下に付き合っていただいてありがとうございます。
次回は次の日曜日18:00を予定しています。 (ただ変更の可能性があります)
245 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/11/03(火) 21:12:01.01 ID:jpF/gBko
乙でした、とても楽しかったです。
232 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/11/03(火) 20:14:27.20 ID:qEFenro0
乙、今日の小ネタはツボにきたwwww
234 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/11/03(火) 20:15:16.00 ID:a7u.nYY0
お疲れ様でした、やる夫はもうちょっと先ですね。
235 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/11/03(火) 20:15:45.86 ID:uu3T8dco
叩き潰されても叩き潰されても立ち上がってくる、しかし変態が多い。 それがドイツの勝手なイメージww
237 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/11/03(火) 20:17:03.40 ID:7n/b9sgo
うっかり投下中にツッコミ入れて失礼したが、 イエナ・アウエルシュタットはベルナドットの失敗と言うよりは、 ナポレオンの硬直化した命令の不都合が出たというのが一般的な解釈じゃないかねえ。 第一軍はアポロダにという命令を守ったわけだし。
あと、この時のプロイセン軍の統率の悲惨さは参謀どころの話じゃない。 名目上の最高指揮官の国王は一部隊の部隊指揮官レベルの指揮しかできなかったし、 次席指揮官のブルンスウィック公(ブラウンシュヴァイク公)の戦死後、 指揮権の継承すら行われてなかったわけだから。
軍団 or 軍レベルの司令部が存在しなかったと考えるべき。
>>237 ナポレオンの命令戦法の弊害の一つですね。 ベルナドットもちょっと可哀想かもしれません。
240 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/11/03(火) 20:24:23.50 ID:jrU.brko
前者については、ベルナドットの勘違いが原因ですね。 後者については、参謀本部制度の有用性が軍中枢に十分認められていないのかと。
241 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/11/03(火) 20:29:31.11 ID:7n/b9sgo
いや、作者さんもフォローされてるように、ベルナドットの勘違いではなく、 ナポレオンが不適切な命令を出してそれを訂正しなかったんじゃないかと。
で、後者は参謀本部制度以前の問題なんだわ、指揮権の継承ってのは。 だって死人が出た時点で軍として動けなくなるわけだから。
まあ、これに関してはフリードリヒ大王の全体指揮に慣れてた将軍ばかりだからだろうけどねえ。 なにせ70代が普通、80代もいる上に、50代のシャルンホルストが若手、ブリュヒャーがこの時で60代。
242 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/11/03(火) 20:50:10.63 ID:TrDYYJso
なるほど… 後者については司令部の有無もシャルンホルストの改革の範囲内かなと思ったんですが。
244 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/11/03(火) 20:59:55.95 ID:7n/b9sgo
司令部の設置以前にも、プロイセン軍に指揮官の序列はあったんだが、 それが機能しない「錆び付いた機械」だったのさ、改革以前の問題として。 システムじゃなくてフリードリヒ大王の個人的な力量で回していたと。 そして、フリードリヒ大王の死で破綻した。
253 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/11/04(水) 06:37:46.86 ID:ng5.1qwo
この戦役、王妃である『プロイセンでただ一人の男』ことルイーゼが煽り、 始めるべきでない時に始めたんですよね。 どうしてこう、プロイセンの王妃は政治に口を挟んで悪い方に進めるのか謎です。
しかも、戦力比2:1での敗北はナポレオン戦争における最高の戦力優位における敗北ですし、 相手のダヴーはこの時の功績でアウエルシュタット公爵になるというオマケまで付いてきている酷さ。
まあ、ここから復活してワーテルローを迎えるのが不屈のプロイセン魂と前進元帥の本領なんですがw
254 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2009/11/04(水) 08:56:25.11 ID:Zbuvtdo0
色々と条件が悪いが、ダヴーがそこにいたというのが一番悪かった気がするww
255 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/11/05(木) 03:12:03.97 ID:YbRPi16o
さすがはダヴー、小太り中途半端デブ配下最強の漢
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